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おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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絵日記13&14日目 | the 13th & 14th day

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7月11日(月)
37度になった。これは暑いです!

8時に起きて、10時から知り合いの作曲家斉木由美さんの家にお邪魔した。
新居がとっっっっても素敵。
わんちゃんも可愛かった。
バッハの作品の話をしたり音楽の仕事の話をして、ドライカレーをいただいた。
丸一日そこでお喋りしていたいぐらい楽しかった。

でも12時になったので、昨日買った日傘をさし、懐かしい中学や高校の間の通学路を通り、富士見台を谷保駅まで歩く。そっか。富士見台か。地元にも富士山が見える(又は見えた)場所があったんだなあ。つまり富士山にはここが見えるんだなあ。私の小さい頃から、見えていたんだな。と昨日から富士山ファンになった自分は、今まで思わなかったことを思うのであった。

登戸、相模大野、南林間、と、全く鉄道に関する勘が欠落している、先天的「鉄道ボケ」である自分には高度な乗り換えを慎重にクリアし、なんとか時間通りに待ち合わせできて、翠ヶ丘教会到着。

おお。長い間会っていなかったオルガニストの関本(もこちゃん!)さんの写真入りの、新しいオルガンのちらしを頂く。美しい現代建築の教会には、幼稚園の庭の方からもさんさんと陽が入り、オルガンがきらきら輝いていた。

予約制の午後を2時間取って、ふたりの方にレッスンする。
演奏するひとりひとりが全く違うものを提供してくれるレッスンは思いがけない方向に課題を見つけてゆく。

自分がバッハのトリオ・ソナタを録音したい、と思った時に、最初に考えたことは

「もう既に素晴らしい録音がたくさん世の中にはある。『またトリオ・ソナタか!それもxxの演奏という決定版が既にあるのに』とひとに思われることをしても、意味ないんじゃないか。」

その考えは基本的には今でも持っているけれど、でも自分が弾く時は自分にとっては初めての体験であり、ひとがやっているかどうかとはまた別の問題ではないか。という結論に至ったのだと思う。「意味」はなくても良い。じぶんが弾く必要がある、と自分が感じるなら。

レッスンをしていると、ひとりひとりが曲の中に生きて、呼吸して、「住んでいる」ということに驚く。私が想像もつかないような理由があって、または、無意識に、各人その曲とともに人生の一部を生きているのだ。

夕方国立に舞い戻り、教会で子供奏楽奉仕の練習に立ち会う。
チェロとヴァイオリンで、1時間みっちり練習。
朝会った作曲家Yさんが、急遽「やろう!」と言い出した私たちの声をとりまとめ、用意して下さったプログラムは、来週の聖日礼拝の始まる前に演奏することになっています。
若い子たちも音楽にひたむきになっているのが音を通して伝わってくる。
会衆の前で演奏したとき、それがもっと多くの人に伝わることが、貴重だと思う。
「もっと上手く弾ける人にやってもらえばいいのに、」ということではなくて。

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チェロのH君はピアノのコンクールがあるというので、「ダンス」の説明をしているところ。
作曲家の由美さんがH君の先生なので、3人で一生懸命フランス古典のダンスについて思いを馳せる。そんなひとときはいつまでも心に残る幸せな時間。




7月12日(火)
一日中家の中のクーラーの中に居た。
昨夜から、寝る前にお部屋を涼しくしてからでないと眠れないぐらい暑い。

週末に迫った2回の演奏会の、いろいろな段取りについて、チケットの売り上げ状況のことについて、最終プログラム案の提出、など、大事な雑用(?)、演奏会のなかでも一番煩雑な部分を一日考えて過ごした。

10時半起床、11時半就寝。


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by momoyokokubu | 2011-08-31 21:20 | 鍵盤楽器