おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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春の「ニ短調を巡るオルガン・デュオ・リサイタル」

(最新画像に差し替え、文章の書き足しをしました:1月9日)


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2013年4月15日(月)、東京都武蔵野市民文化会館小ホールで自主企画しているオルガン演奏会のちらしが出来ました。小ホールには400席強の座席がありますが、今回は中央の200席のみの販売になります。マネージメントはCDの流通もお願いしているマーキュリーさんです。

(追記)
武蔵野市民文化会館でのチケット販売は窓口に出向かれての購入のみになりますので、電話その他でのご予約はマーキュリーさんの方でお願いします。
電話:03ー5276ー6803、メール:info@mercury-coo.com


前半に新しいCD「バッハとニ短調」から、ポピュラーな「小フーガト短調」や「トッカータとフーガ二短調」を弾きますが、後半には、バッハに影響を与えた、当時の即興演奏スーパースターのブクステフーデの作品や、バッハに影響を受けてオルガン曲を書いたメンデルスゾーンとマルセル・デュプレの作品を弾きます。第一教会旋法「ドリアン」の流れを汲む「ニ短調」という同じテーマでも、時代によって様式や趣味がこんなに違う、という点を味わっていただきつつ、最後にそれを総括するようなかたちで即興演奏を楽しんでもらおう、という趣向です。

現在ブリュッセル大聖堂の第1オルガニストで、即興と作曲の仕事もしている夫のグザヴィエが後半を弾く、という部分は、毎年来日していない夫にはチャレンジでもあり楽しみでもあるのです。わたしは即興を聴くとき、限りなくその人の世界が広がるのが楽しく面白く、今回はぜひ即興で締めよう!と提案したのでした。

即興を弾くのは難しいが、聴くのは本当に面白い。そのことにわくわくしつつ、前半を弾くわたしは、「よし、すっごく楽しい前座にするからね!トークもついて、後半を聴くまでにみんなでもりあがりましょう!!!!」と、いう気分に、すでになっています。

自分たちはたまたま夫婦ですが、夏に、夫の同僚のもうひとりのブリュッセル大聖堂のオルガニスト、バルト・ヤーコブさんが、夫とふたりで前半後半を弾いた演奏会を聴いた時も、タッチの違いや、ノリの違い、レジストレーションの違いや大曲が次から次へと出て来たりやる気てんこもりな様子(ふたりで半分ずつ弾くので勢いがすごかった)がすごく楽しくて、

「ジョイントコンサートはすごい!」

とすっかりおすすめムードになってしまったのです。

師走の中、春の行事のおすすめになってしまいましたが、この冬、たっぷりエネルギーやアイディアを仕込みつつ準備して行きますので、興味のある方はぜひ!聴きにいらしてくださいね!






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by momoyokokubu | 2012-12-21 00:59 | 鍵盤楽器

Concert "Bach in d-Moll" 14/12/2012

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Vous êtes cordialement invité au concert du sortie d'un nouveau CD:

Bach in d-Moll
le vendredi 14 décembre 2012
à 18h30

à la Cathédrale Saint Michel et Sainte Gudule de Bruxelles
Parvi St Gudule
B-1000 Bruxelles
Orgue:Momoyo Kokubu

*L'entrée est gratuite
*La vente du CD et la petite apéritif à la sortie

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新しいCD「バッハとニ短調」日本発売(マーキュリーより2013年1月予定)に先駆け、ベルギーでCD完成記念オルガンリサイタルを行います。
2012年12月14日(金)
午後6時半より

聖ミシェル聖グデュル大聖堂にて
住所:
Parvi St Gudule
B-1000 Bruxelles
(ブリュッセル中央駅から歩いて3分)
オルガン:国分桃代
演奏会後にはCD販売と、アペリティフを用意していますので、どうかお気軽にお越し下さい。




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by momoyokokubu | 2012-12-06 07:24 | 鍵盤楽器

東北のオルガニスト(4)

東北のオルガニスト(3)の続き、仙台での日記、完結編です。

7月27日(金)。

6時半に起きて温泉につかり、前日のようにおいしい朝ご飯を頂きましたが、「牛タンカレー」と書かれたおなべもありました005.gif。朝ごはんに板チョコを食べているベルギーのみんなに、「仙台では牛の舌のカレーが朝ごはんに出るんだよ!」と言ったらびっくりするだろうなあ〜と思いました。
午前中は仙台北三番丁教会。少しホテルから遠いので、9時にご自分の宿舎からタクシーに乗って来た参加者の末次さんがわたしも拾ってくれて、一緒に到着。9時半から11時は講演その2、ということで前回の古典派の時代から一気に現代までの歴史を話し、あとはポジティフオルガンでフロー・ペーテルスの小品などや、リードオルガンでフランクの「ロルガニスト」を弾き、解釈の点で少しお話し出来ました。

ベルギーの歴史を中心のお話にした前回も、オルガン台にのぼって演奏しつつ「これがベルギーが出来る以前にその地域がフランスだったころのご当地オルガニストの作品です」「これはスペインの影響を受けた時代の作品です」と、レクチャーコンサートにすることも出来たのですが、夜の部はそのオルガンで演奏会だったこともあり、デモンストレーションは控え、「なぜベルギーの文化はさまざまな外国の影響の上に成り立っているのか」ということをお伝えしたいと思いました。

しかし、自分は歴史の先生ではなく、やはり演奏解釈の方が慣れているので、この日、楽器を使って弾きながら説明するスタイルは楽しくて時間があっという間に過ぎました。この日を境に、実は「ベルギーの演奏様式とでもいうべきものが存在するのではないか」という思いが強くなり、以来王妃エリザベートコンクールの今年の演奏(ヴァイオリン)を思い起こしたり、秋になって他の楽器も含む演奏会などを聴くにつけ、だんだん「ベルギーらしさについて」という視点で見るようになってきた気がします。住んでいる場所を離れ、仙台でお話させていただく機会を与えられたことで、自分の「地元」の特色について考えるきっかけになったのです。

来年からベルギーで夏のオルガン講習会を始めますが、主題が何であれ(イタリアの音楽、とか、バッハの音楽)ベルギーのオルガンを使って演奏する講習会でもあるので、きっと「地元色」の出るものになると思います。そうしたいろいろな要因を超えて、私はただ、日本人の自分であるということも、考えたら不思議なことです。自分は何なのだ?とい問えば、「自分はまずクリスチャンだ」という気持ちも、仙台で強まりました。仙台教区が活発に音楽の取り組みをしていること、仙台の街にたくさんの宗派のキリスト教会が存在するのを見たこと、キリスト教団教区の講習会にはカトリックの方もプロテスタントの方も集まっていらしたこと。震災支援の(超教派?)エマオの存在を知ったこと。

ブリュッセルでの自分の生活でも、ちょっとしたことの積み重ねで、「いさかい」や「すれちがい」があり、もめたり、けんかしたり、そんな中でも「そういう態度はキリスト的か?」と、再考できるということが、日々「すべては愛を持って行わなければならない」という世の中でもっとも厳しく、且つシンプルなオキテを結局は一番大事におもっていることの証だとちょっと確認しました。
けんかせずに人と仲良くしたい、とか、良い音楽をしたい、とかそういうこととは別の次元のことなので、「日本人である自分」などを超えて、ある種の命綱になっているな、と。

そこから、「Soli deo Gloria」と譜面の表紙にでかでかと書いたバッハを代表とする、さまざまな国のさまざまな時代のオルガニストたちの信仰との接点を見いだす気持ちもあります。ベルギーで、完璧でニュートラルな様式よりもヒューマンな様式が好まれることは、「それも愛だから?」とキリスト教との接点を見いだす、住人その1でした。

キリスト教は宗教なのか?答えはイエスですよね。

でもキリストの愛は宗教なのか?
キリスト教を信仰していない人たちからも、日々たくさんの愛を受けているという事実は?
答えはもちろん…。

話が逸れました!

折ブログ「東北のオルガニストシリーズ」の最後を飾る写真はこちらの若い方達。
「これから」の、東北のオルガニストの皆さんです!


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高校の先生と一緒に可愛い制服姿で参加されてました。
自分の生徒たちや娘と同年代の人たちを見たら、理由もなく胸がきゅんとするものです(理由はあるのだろうが、何か思う前にすでに胸がきゅんとしてしまうのだ)。奏楽やオルガンを頑張っている人たちばかりが大勢集まった講習会でしたが、このような若い人たちも参加出来る形態になっていることも素晴らしいし、夏休みの始めにこうしてクラブで参加(サークル?)されていることもいいなあ〜と思いました。


ほんとに来られて良かった。



と思ったことを最後に記しておきます。
この日の午後の個人レッスンはわたしは参加しなかったので閖上(ゆりあげ)へ末次さん運転のレンタカーで行って津波の惨禍をこの目で見ることもできました。閉会礼拝は参加者の方の演奏や合唱で、音楽講習会にふさわしく美しい音楽でしめくくられました。参加者の方たち、主催者のみなさん、ご苦労様でした!とっても楽しかったです。どうもありがとうございました。


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by momoyokokubu | 2012-12-05 23:59 | 鍵盤楽器