おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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大雪の毎日|Days of snow


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日本からベルギーに出発した両親の飛行機はさすがに雪慣れたコペンハーゲンに遅れもなく着陸。しかし案の定、そこからベルギー行きの便がキャンセルに。ロンドン、フランクフルト、パリの3空港が先週末から雪で着陸出来ない状態になったときに、ブリュッセルに代わりに着陸し、乗客を陸の高速電車で移動させたのは良いけれど、お陰でベルギーも降り始めるともう空港は団子状態に。

今週の月曜日の夜は空港閉鎖か、といううわさも飛んでいたので、スカイプで母の携帯に連絡を随時取りながらも「今夜はホテルかもしれないけど、覚悟しておいてね〜」などと言っていたら、やはり次の日の朝9時のチケットが取れたということで、コペンハーゲンのクラリッジズホテルをあてがわれ、投宿となる。食事も良かったし、フリーホリデーに当たったと思ってスマイルで旅行してるわよ〜と両親は言うけれど、こんな雪はこっちでも見た事が無いので、本当に明日は飛ぶんだろうか?と不安になる。

次の日の朝。

9時すぎに「電話つながりませんように(機上の人となっていますように)」と祈りながら携帯に電話したらすぐに母が出た。あああああ…

「ちょっと、今朝もキャンセルよ!!今チェックインしちゃってた荷物を取り返して、30人ぐらい並んでるとこで待ってるの。」

と言う。なんでも昨日からなんとか目的地に着こうと右往左往する乗客と顔見知りになってしまい、励まし合って身の上話し始めたりしているらしい。空港の対応はまあまあで、列を作って立ったりしゃがんだりしている人たちに定期的にお水を配ってくれたりしたらしい。

そのあとのコペンハーゲン・ブリュッセル間は可能性は3本しかないのでやきもきしながら待っていたら3時半の便のチケットがようやく手に入ったようで、ネットで調べたら午後のザヴェンテムの着陸はほぼキャンセルなし状態に回復。それでも80パーセントは遅延という。たまに定時刻以前に着陸している便があって見てみたらアテネ発。南から来たのは飛行機があったかくて着陸するとき雪が溶けんのかな〜などと冗談を言いながら、夕方電車で空港へ。家の方も雪がかなりあるので今日はレンタカーは中止して、タクシーにお任せすることに決める。

結局丸一日遅れて、昨日予定の飛行機と同じ時刻、6時半の便が30分遅れで到着!!!!

無事に再会を果たし、タクシーも行列はなく、自宅までちゃんと来ることができました。

ヨーロッパに旅行中または旅行予定のみなさん、この冬は普通ではないので本当にお気をつけて過ごして下さいね!!!これから毎日外出出来るんだろうか、と少し不安になりますが、両親とは2年振りなので家の中でつもる話をして、お茶ばかり飲んで過ごす事になりそうです。

町の家なので暖炉はないけれど、家の中は雪も関係なく暖かい、ということがこんなに幸せに思えた冬は初めてです。

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by momoyokokubu | 2010-12-24 09:41 | 鍵盤楽器

週刊誌 | Weekly magazine

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アドヴェントの間、木曜日には昼のミサにオルガン伴奏がつくので、昼前に出掛けます。
帰って昼食を食べたら小学校のピアノのレッスンが6時まであります。
終わったらオルガンのレッスンが近所の教会であります。

と、いう木曜日に、その3つの仕事場と自宅の地点を線で結んだ道で、4つの雑誌屋さんに寄り道できる可能性が浮上します。店の中が混んでいなくて、3分以内に買って出て来られる状態なら、木曜日発売の

「週間今日の女性」

を2ユーロ玉で買えます。

買ってくると、娘も夫もみんな一週間回し読みし、お料理の頁は切り抜いたりしているうちに、また木曜日になります。

ところがきょうは雨がふり、風が強烈に吹いていた。行って見たら学校が休みで学童保育になっていたのでピアノのレッスンはしないで戻って来たのに、雨風に負けていつもと違うトラムで遠回りだけど温かい方法で帰ったら、一軒も雑誌屋さんを通らなかった。

さびしい…

きょう話したかったことはそれだけです悪しからず…
だからその雑誌のサイトで今日の双子座の運勢だけ読んで我慢しました。
(あたるんだなこれが…)

http://www.femmesdaujourdhui.be/femmes/index.html

よい一日を053.gif

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Thursday during Advent, I play the organ at the 12:10 mass in my church.
I leave home the end of the morning and get back home to eat lunch, then I give piano lessons at shool until 6 o'clock, followed by organ lessons in the church near home.

When I trace those three places and home, there are four news agents possible for me to pop in. If there are no queue, to leave within three minutes chrono, I can get the weekly " Femmes d'qujourd'hui" magazine with a two euro coin.
Everyone reads in turn at home, I cut away the recepie pages and another Thursday arrives.

But today there were no piano lessons even if I went, the school was all day "garderie" for some reason I did not know.

Raining and wind blowing, I chose to take an unusual tram to stay warm the longer.
And realised that there was no news agent on that route!

Sad…

That's all I would say today.

To conpensate, I went to its website and read my holoscope of the day(it really works; for me).

http://www.femmesdaujourdhui.be/femmes/index.html

Have a nice day, friends! 001.gif





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by momoyokokubu | 2010-12-17 02:00 | 家族生活

東京カルテット | Tokyo Quartet

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土曜日の夜8時から、弦楽の演奏会を聴きに行く。

あこがれます016.gif

「それならチケット予約して、行けばいいじゃん」

と心の中で声はすれど、土曜日の午後はミサがふたつあるので、そのあと

「次の日のミサの準備とか、次の次の日のランディドルグコンサートとかの練習したい」

と思ったりしたらどうする?13歳の娘を置いて行けないし…など、なかなか実現出来ない土曜日の夜のお出かけ。

クリスマスも迫った12月11日は違いました。

東京カルテットのチケットをいただいたのです036.gif
それも、チェロのクライヴ・グリーンスミス氏は、大学時代の親友・つーちゃんの旦那さんなので、うちにお泊まりすることに。東京カルテットが使用している、ストラディヴァリウスの「パガニーニカルテット」の飴色のチェロが、我が家の部屋の中にあるってなんかすごい。

http://www.tokyoquartet.com/artist.php?view=inst

演奏会も、ハナちゃんのおとうさんが弾くんだから聴きたい、と娘も言い、とうとう念願かなって楽しい土曜日の夜のお出かけが実現010.gif

プログラムは前半がシューベルトの四重奏第九番D87とサミュエル・バーバーの四重奏第一番。

シューベルトでコンサートを始めるのはきっと音楽的には簡単ではないと思うのですが、暖炉の火にあたらせてもらっているようなほかほかした音がのっけからじわーっと来て、本当に「いらっしゃいませ〜」ともてなしてもらっているような気分。

対照的に、バーバーの四重奏は最初の音から不協和音の激しいリズムで、

「うっわあああああ!」

と身をおこし、娘も体中で聴いている。
良いなあ、若い人たちもわたしたちもすっごく楽しかった。
激しく発展して行く音楽な割に、終わる時は「Aにもどりました、それでは!」という感じであっというまに終わりました。

休憩の間、「目をつぶっていれば良いホールなんだけどね〜」と、ブリュッセル音楽院のコンサートホールのあまりの老朽に泣く。わたしたち夫婦ともここの卒業生007.gifカヴァイエ・コルのオルガンも悲惨な状態。(帰るとき、入り口ホールに巨大な修復費用の募金箱があった)

そして後半は。

生で見るザビーネ・マイヤー様!

思わず「様」と書いてしまう、すごい存在感。

曲はモーツァルトのクラリネット五重奏K581。

前から2列目に座っていたので、全ての弦がザビーネ様のクラリネットの閃光のひらめきを一瞬たりとも見逃すまいと「従って行く」のが感じられるようでした。すごい、ジェントルメンの皆様、ブラヴォー。

娘は緩楽章でヴィオラ以外の弦がミュートをつけたので、「え、本番でもつかっちゃうんだ!?」とビックリして見ていました。音が全然変わるし、伴奏の音色が違うとクラリネットの音色も違って聴こえます。

ちなみにヴァイオリン弾きの娘はミュート大ファン。つけて弾くと、低い弦がチェロになったみたい016.gifなんだそうです。横っちょで聴いているわたしたちにはそれはよくわからないなあ015.gif。本番でミュートを使っているのを初めて聴いて、喜んでいました043.gif

演奏後、控え室に行って、ザビーネ様のサインをもらってにこにこしていた夫は、オルガンを始める前クラリネットを吹いていた人。「パパすごく嬉しそうだね。」と観察する娘。

お出かけ+大好きな弦のコンサートが聴けた私も、
バーバーの音楽に出会ってファンになり、ミュートを聴けた娘も、
大スターにサインをもらって彼女の楽器のお話しを聞けた夫も、

とっても幸せなコンサートでした。

クライヴと帰って来て、遅くからうちで祝杯をあげ、赤ワインとフォアグラなどを食べ、積もり積もる話をし、夜中にニューヨークのつーちゃんと3年振りぐらいに電話で話し、朝1時頃やっとおひらきになりました。

ツアー中のクライヴはしゃべりながら寝不足の目をこすっていましたが(ゴメン)、わたしたちは何も弾いてないので(!楽やな)最後まで元気いっぱいの楽しいゆうべでした001.gif


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Going out Saturday evening to listen to a nice string ensemble...a dream.

Why not, try and get some tickets and do it?!
Easy to say, not easy to do.
Week-end with all what I and my husband must do, and to leave a daughter of thirteen years old alone at home?

But this Saturday 11th of December, we finaly made it016.gif

Three tickets for the Tokyo Quartet were awaing us at the concert hall and we had the cellist staying with us, who is the husband of my old flat mate Tsu-chan. So his cello was staying with us too, and it was impressive to think that the Stradivarius Paganini set cello, with its caramel briliant gleam was there...

http://www.tokyoquartet.com/artist.php?view=inst

Our daughter was ready to come with us for Clive is also the Papa of Hana-chan she knows.

The first part of the program was the forth Quartet of Shubert D87 and Samuel Barber's first Quartet.

Although I wondered that the Shubert might not be easy to open the concert with, their first chord welcomed us like a warm flame of a fire place.

Barber was very much in contrast, starting with the big dissonances in rapid beats.
That made a 'Waw!' and we enjoyed, including our daughter loving it and listening hard.
After a grand and dramatic developpement, the A came back and it ended quite suddenly.

During the pauze, we looked around the great hall of the Brussels Royal Conservatory.
'Listening to the music with eyes closed, this is an amazing hall...'
The state of the interior is deplorable, not mentionning the state of the Cavaille-Coll organ....
We are both graduate of here... (we saw the huge collecting box at the entrance hall for the donation to restore it)

The second part was the Clarinet Quintet K581 of Mozart with THE Sabine Meyer.

She captivates.
And the string gentlemen just wouldn't let a slightest of her spark of an expression unaccompagnied.
Bravo, it was really 'ensemble', we could witness their subtle interpretation from the second row.

The calm movement was accompagnied by muted strings (except viola), which surprised our daughter. She loves practising her violin with the mute, for her it makes the bottom string sound like a cello. Of which, I am not sure but anyway. For her it does...
It was her first time to listening to the 'sordino' in concert.

After the concert, the kind Madame Meyer gave her signature on the program of my husband, who used to play the clarinet, before he started the organ.
'He looks really content,' observes our daughter.

The going out+ a great strings concert, made me happy.
Discovering the Barber and the mute in concert, made our daugther happy.
Getting an autograph and talking to the great clarinettist about her instrument made my husband happy.

We got home and started our late feast with glasses of red wine and the foie gras.
We talked all and nothing to catch up the few years news. I could even speak to my friend, Tsu-chan on the phone. Until one o'clock in the morning...

Clive, tired from all the travelling of thier tour had sleepy eyes at the end. But we enjoyed a lot, good to be just audiences of the great evening.








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by momoyokokubu | 2010-12-15 05:14 | Musicians

クリスマスのおはなし会 | Christmas story telling

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土曜日、ミサの前に、教会で作家の方による読み聞かせの会がありました。
ベルギーの女流作家でコレット・ニス=マヅールという人です。
わたしはこの人の作品は読んだ事がありませんでした。

「午後の3時から、クリスマスに関係のあるお話を3つ、10分ぐらいづつ読むから、最初と、それぞれの話の間、それと最後にオルガンを弾くように。」
と、「芸術家当番」のアラン・アーヌルド神父に言われていたので、事前にどんなお話なのかメールで聞いてみたら、
「来た人の中に子供が多いか、年配の人が多いかで話は決めたい。」
ということだったので、わたしも適当にいろいろ持って行ってその場で決めるか…ということになりました。

教会の脇にしつらえられた「降誕劇」の実物大人形、クレーシュの前にならべた椅子に、いつも教会で見かけない人たちが集まり、コレットさんが到着すると人だかりになって、わたしが挨拶に行けないぐらいでした。

さてお話が始まると、聞きながら「どれ弾こうかなあ…」と考えるのでなんだかあっというまに10分がたち、「え、終わり?わたわた」という感じで弾くのですが、コンサートと違って今聞いた話に影響されて弾くので、また新しい演奏になるようでテンポなど微妙に変わるし、不思議で面白い体験でした。言葉と音楽が交錯するというところはミサと同じだけれど、「一体話がどこへ向かって行くのか?」予想のつかない中で、こう、弾く、というのはかなり珍しいものです。対話のようですらあります。

終わったあと、著作を下さったので中にサインをしてもらっていると、そこに居た人たちもみんなわれもわれもとペンを差し出していました。その間に自分のフランクのヴァイオリンソナタのオルガンヴァージョンのCDを持って来て、お礼に渡しながら、

「こどもとき、作家になるのが夢で、自分の最初のCDは本みたいにしたんです。もうそんな贅沢はできないけれど!」

と言ったら、

「あらあらわたしの子供のときの夢は音楽家になることだったのよ!とりかえっこねえ。」

いいな、作家。
ときどきとりかえっこしたいな、と思う私でした。041.gif

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We had a Christmas story telling afternoon this Saturday.
Colette Nys-mazure came to tell her own stories.
Father Alain Arnould told me to play the organ in between, and before and after three stories.
But I brought different pieces to be able to choose on the spot, as she wished to decide her stories depending on the ages of the public.

I was listening hard to follow the story to decide what to play, and ten minutes passed rather quickly to realise it was already my turn to play.

It is like accompagnying the masses to alternate the words and the music.
But the biggest difference is that I don't know whrere the stories go until the very end, and my playing was slightly affected by what I have heard just before.
A kind of dialogue.

She offered me her book and dedicated it to me, like her fans also asked for the signature.
I offerd my CD of Franck's violin sonata with organ version, saying:

'As I dreamt to be a writer when I was small, my first CD has a form of a little book.'

then Colette answerd that she dreamt to be a musician, there we are, we exchange!

A novelist!
Would be nice, if I can exchange from time to time041.gif


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by momoyokokubu | 2010-12-14 07:45 | 鍵盤楽器

新兵器 | A new wepon

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楽譜を購入したら、コピーして、台紙に張り、自分で譜めくりしやすい楽譜を用意します。
切ったり貼ったりしたらファイルにまとめ、練習して指使いなどを鉛筆で書き込みます。
(余談ですが、フェイスブックには、「鉛筆がないところにキャリアはない」という音楽家のグループもあるぐらい、「個人的な事情」を鉛筆で書き込むステップは音楽人生の上で欠かせません→消しゴムがないところには試行錯誤もない、というのも真実ですが誰もそんなグループは作っていない)

それから演奏するオルガンで練習しに行き、そこでレジストレーションを決めます。
この段階ではその楽器を弾く事に集中したいので、鉛筆でささっと楽譜もしくは別紙にレジストチェンジを書き込みます。時間が有り余っていていればその場でポストイットを切って、きれいにペンで書き込む事もできますが「有り余る事」はまずないのが、よそのオルガンでの練習時間。

鍵盤の左右にレジストレーションが並んでいるので、たとえば、自分が座っている真ん中から見て左側にあるレジストレーションはピンクのポストイット、右側はグリーンのポストイットというふうに色分けします。貼る面積が1センチ4方からのこともあるため、このポストイットは全面にのりがついているロールタイプ。(ヤマトという日本の会社の4色タイプのものです)普通のポストイットだとくっつかない部分は捨ててしまいます。大量のゴミが出ます。勿体ない。

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この最初の楽譜はバッハなので、出だしにあるレジストレーションをひっぱって準備したら、あとは弾くだけ。楽章の終わりまで、音色の変化はありません。ただ、例えば10日後のコンサート用にポストイットを貼って準備したあと、当日が来る前に別のオルガンでもっとあとのコンサートの下準備をしなければいけないときもあります。その場合は鉛筆で下書きしておきます。一番日にちの近いコンサートがポストイットになるようにします。このバッハの楽譜の始めには随分書く隙間があるのでいろいろごちゃごちゃ書き込んだままになっています。「普通は」消しておきます034.gif(またそこに次書けるように)。

(また余談ですが、消すのは「机の上で」やりましょう…消しゴムのかすが鍵盤に落ちると、そこのオルガニストに猛烈に怒られます。わたしの教会でも、誰かの落とした消しゴムのかすがあったとき、その音をおさえた瞬間つるん!と指が滑り、ねんざしそうになった…というのはおおげさですが…小さいゴムのローラーが置いてあるようなものだからね〜。)

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つぎの楽譜はロマンティック時代の、デュルフレのレクイエムなので途中でしょっちゅう音が変わります。ストップの数が40を超える大きなオルガンでは、ストップに数字がふってあり、ストップ名をひとつひとつ書かなくても良いため、少し場所の節約はできます。

このカラー表示は、レジストレーションをするアシスタントが左右についたとき、両脇の立ち位置からでも自分の側のレジストチェンジがいつどこであるのか、ぱっと見分けられるようになっています。鉛筆や、色鉛筆の書き込みでは、脇に立つ人にはライトや角度の具合でよく見えなかったりします。わたしも他人のアシスタントをする時は、「みどり、みどり…」などと頭の中で言い続けながらやっています。

さて、ポストイットをきれいに書いて、切って、貼るのは大変ではあります(45分のロマンティックリサイタルでは貼るのに1時間から3時間かかります)が、「コンサート楽しみ!」とやる気になっているので、わりに集中して楽しく貼っているものです。ところが、このリサイタルが終わったあと、ぜんぶはがさなければいけません。

これが、爪の短いオルガニストには厳しい作業となります。
なんとかはがしまくったあとにも、手とかそこらじゅうにくっついたりして捨てるのも一苦労です。

わたしにとっては、この、「はがす」のが一番辛いと言っても過言ではない。
「せっかくきれいに貼ったのに〜」とちょっと寂しい気持ちもあるのか、やる気が湧かず、そこらへんに居る人に一緒にはがしてもらったり…娘にお駄賃でやってもらったり…

ちなみにロマンティックを弾く時は、同じ曲でも自分の教会用の楽譜と外で弾くとき用に2冊楽譜を用意して、自分の教会のレジストレーションは半永久的に保存できるようにしています。

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そんなはったりはがしたりの攻勢が続く中、最近見つけたのがパイロットのFlexionシリーズ。
ふつうの万年筆のような書き味のペンと極細ペン、そして蛍光ペンの3種類。
このシリーズは、お尻の所についている灰色の部分でこすると字が消えるのです。
(もう日本の皆さんにはおなじみかもしれませんが…ベルギーでは娘の記憶では4年ぐらい前に現れたけれどまだレアな商品でした。学校で鉛筆は使わない、万年筆必携のこっちの小中学生に人気なペンです)
熱で消える原理らしく、暖房のそばに置いたりしないように気をつけること、と書いてあります。

これがあれば、楽譜の中に直接書き込めて、終わったらこすって消すか、暖房にくっつければ良い?!
フリクションシリーズは実はポストイットに変わる、世紀の新兵器?!

何度も消したときに楽譜がぼろぼろになる可能性があるのかどうかは、試してみなければわからないけれど…

はがすのと消し消しするのとどちらが我慢出来る程度に楽しいか?にかかっているともいえましょう021.gif

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I am a member of the group 'Where there is no pencil, there is no carrier' on the Facebook, I suppose for musicians.
So the first thing I do when I get a new music to study, is to photocopy them, cut them, stick them on the paper to avoid the impossible page turn.
When it's ready to be attacked, I put my fingerings in pensil.
Every time I practise, there are some changes, so indispensible is also the eraser (there is no such group though).

The first photo shows the next step, I must put the registrations.
Each organ needs different markings: I put the nearest concert registrations on the color coded post-its, and other registrations are in pensil.
The assistants on the both sides of the organists will see from where they are standing which is the stops on their sides - for me I use the pink for the left, and green for the right.
And then I must write clearly the stop names in black ink.

The second photo, is the page from the Requiem of Duruflé, and it shows the change of registrations in the middle of the piece.
Romantic pieces are full of registration changes, unlike Bach.
For a Romantic recital of 45 minutes, I spend between an hour to three hours only to stick post-its.
When the concert is over, I have to take all the post-its away... a lot of work that, as my post-its sticks entirely. It is one of the worst job to be accomplished, if I wish to continue my carrier.
(I ask my family to help me do that sometimes)

Then look at the third photo... those are the pens which cans erased by the grey point on its back.
If I can write directly on the music, and fluorise the registration, I need no more post-its?!
In addition, if I could not be bothered to erase one by one, it seems it can be erased by the high temperature... putting the music on the radiator will do the thing!!!

I have not yet tried, but, it can be a new weapon to our battle against the little sticky papers017.gif

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by momoyokokubu | 2010-12-11 05:05 | 鍵盤楽器

2011年の手帳 | Diari(es) 2011

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昨日母と長電話して、気分転換になりました。
「あ、もう切るけど、」と言いながらいつまでも話が脇道に逸れ…今日の電話は短くするぞ!と思ったのに随分話してしまいました。日本は真夜中過ぎていたのにごめんなさい028.gif

両親が久しぶりにクリスマス前にベルギーに遊びに来てくれるということで、相談や準備でうちは急にお祭りムードになりつつあります。

そして日本のマーキュリーCDから「バッハとホ短調」のCDがもうすぐ売り出し開始になるというニュースも先週入り、嬉しい嬉しい光線がこの暗寒い(そんな言葉はありません)ブリュッセルの我が家に差し込みました。マーキュリーさんありがとうございます!053.gif

いろいろニュースを聞いたせいか、今朝は朝5時に起きてしまいました。

早起きを利用して、2011年の手帳を準備しよう!と思いつき、始めの方の頁にある、2010年の12月の予定を書き込むことにしました。

でも実は今年は不思議な事をしてしまったのです。

先月終わりに2011年用を2種類購入。毎年、通算10年使っているシリーズの手帳と、まったく新しいメーカーの手帳。気分転換に変えたい、でも使ってみて気に入らなかったら前のメーカーのをあとで買いに行けない(毎年在庫が少なくて品切れになりやすい、フィリングタイプのものなので)と、結局2冊の新しい手帳を机に積んでありました。

勿体ないとも思うけれど、12月の内容を2冊とも書き込む。

2冊並べて「どっちが良さそうかな?」と、比べようとしたら、


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ぜんぜんちがうふたつのダイアリーが、ふたつの違う人生に見えて来たんです…(おおげさな)
どちらもわたしの予定なのに、なんか違う「ひとたち」の予定に見えて来て…013.gif

楽しいというか…なんか怖い!
深く考えるのはよして2冊ともカバンにつっこんだ私。

あしたからどうすればいいんだ…



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My mother phoned me yesterday.
I was trying not to, but we spoke too long time…
They were already after mid-night in Japan, sorry !!

They will be visiting us in Brussels this Christmas, and our home is getting excited by preparing their stay.

Another big news is that the CD 'Bach in e-moll' will soon be sold in Japan, by Mercury.inc.
Great! Thank you very much, the Mercury!

Our little house under this grey and chilly weather seems to get some stream of light...(of hope?!)


I don't know if it is related but I was awake at five o'clock this morning.
So I decided to start filling the new diary 2011.

But I had a dilemme... I have got two diaries 2011!!
I explain...

I bought first the one which I am not used to, because I wanted to give a try.

Then I thought that when I might realise the new model was not as practical as I hoped, it will be too late to go back to the old system...
For the model I am using since ten years, is sold only in few copies generally, and every year I have to get organised to buy it quite early.
I bought that familier one too.

Putting two brand new diaries on the table, I started to fill the pages of December 2010.
I was just trying to compere the two, when, all of a sudden I was hit by the curious sensation of having two persons' diaries in front of me.

As if watching the lives of someones who are not myself.

Funny but a little scarely, I crammed both of them into the bottom of my bag...

What will happen to me tomorrow...042.gif










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by momoyokokubu | 2010-12-10 07:28 | ひとりごと

チェンバロ&オーボエ・コンチェルト| Concerto for Oboe and Harpsichord

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日曜日。着替えて、練習してから、チェンバロの運搬用の布ケースが破れていたので、繕う。
お鍋の中ではカボチャのスープがことこと音をたてている。

お昼ごはんにを食べた後、友達の車が来る。
一晩中雨が降ったお陰で、雪が解け、チェンバロを無事に運ぶことができた。

きょうのコンサート会場は、現代的な、ブリュッセルのドイツ人カトリック教会。
まず椅子を動かす…

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415ヘルツに調律する…

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「おーいみんな練習するぞ〜」

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今日弾く協奏曲BWV1059は、バッハが最終楽章を未完にして残されているので、このオーボエ吹きのステファン・ヴェルドヒェム氏のアイディアで、オーボエとチェンバロの協奏曲に編集したものです。と、いうのも、未完の1059の3楽章は、バッハがカンタータ35番のシンフォニアとして使っているものと同じ曲で、出だしをチェンバロソロ用にアレンジしてあるのが、未完になっている、ということらしいからです。カンタータの方の楽譜の音をもとにして、チェンバロとオーボエがソロになるように書き換えたのは、バンド(?)のお抱え作曲家。

はい、練習中。本日、暖房が故障中だそうです021.gif

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ええっと。楽譜を準備した時に一段張り忘れたみたいね。わかってはいたのよ。やっぱりへんだもんね。はい1センチの隙間に手書きで書くわよ。(通奏低音のところで良かった:音が少ない。)

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練習、次行きますよ〜。
カンタータBWV186。わたしこれ好きだなあ。これは聴いてるだけで良いんだから最高。
(でもコンサートでは譜めくりをしました。あぶないダ・カーポが2回あったので。)

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フラマン人中心の歌手陣ですが、バリトンはアイルランド出身のコノール・ビッグズ氏。少し前に別の教会でコンサート直前に転び、痛いけどがまんして歌って(「俺は腕は歌うときいらないからよ〜」って言ってたけど…)そのあと急患に行ったら左腕骨折だったそうです。根性!きょうもギブスでした007.gif

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お抱え作曲家…は夫です。オーボエ40台持っているステファンと仲良し。ふたりで
「自分たちのやりたいカンタータをやる企画を教会に持ち込もうぜ!」
と言い出して、今年からこのドイツ人教会で発足したアンサンブル、Capella Bruxellensis。
これは4回目のコンサートだったようです。わたしが参加させてもらうのは初めて。

この写真ではステファンはオーボエ・ダ・カッチャを持っています。仏語人である夫は「オーボエ・d'あかちゃん!!」と言って喜んでいますが、ヴィオラのようにディープなダカッチャの音は赤ちゃんとは似ても似つかない。

集まったのは様々なバロックオケで弾いている人たちですが、「弾きたいな〜」と思っても弾く機会のないバッハのBWVはみんな密かにいくつか持っている。弾きたくても、器楽奏者も歌手も一人じゃ演奏出来ない…

その点、オルガニストは自分一人で弾けるバッハが本当にたくさんあります。でもこのチェンバロの協奏曲は1楽章も楽しいし、まさしくまぼろし?!の3楽章も弾くことができたので嬉しかったです。

それから…ドイツ人中心の聴衆のみなさんは、終了後のレセプションでは本当に音楽が好きなのだな、とわかる大歓迎をしてくださいました。わざわざ握手しに来てくれて、個人的に、「自分はこういうところが良かった、好きだった。」と説明してくれるのが楽しかったです。それも、「自分は音楽は分からないけれどね…」と前置きして、熱弁をふるって下さる人が多くて不思議でした。

バッハに、友情に乾杯069.gif
来年もCapella Bruxellensis頑張れ。

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写真はひまでついて来た娘が撮りました(実はスープ作ったのも運搬などの雑用をしたのも彼女でしたが)026.gif

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035.gif

We had a concert in the German Catholic Church of St Paul's in Brussels.
(the second photo)

The ensemble, Capella Bruxellensis was founded in the beginning of 2010, by the oboist, Stefaan Vergeghem and the composer-arranger of the group, who is ... my husband.
(the fourth and eighth photo)
They arranged the unfinished third movement of the Bach's BWV1059, to be played as a concerto for oboe, harpsichord and strings+BC, after the cantate 35 which includes the same music as a sinfonia.

And I was the lucky harpsichordist to inaugurate the piece016.gif, which meant the reparation of the harpsichord cover before the dinner(the first photo), transporting of the instrument with Stefaan (with a luck: the snow had disappeared after the night-long rain), moveing the chairs in the nice modern inside of the church (second photo), tuning the harpsichord (the third photo), coping one line that was lacking in my do-it-yourself music(the sixth photo), and finally playing it(the fifth photo) 006.gif

They are all established Baroque players and the project between friends to play Bach's Cantates attracts still. Good to play some BWVs which we have never had occasion to take part in…and in my case, a nice (newly re-arranged!) concerto! Even if, we, the organists are the luckiests to have the most BWVs to be able to play alone ourselves… we want always more Bach…

The Cantate 186 was also in the program. My husband was at the keyboard, and I was turning pages (with two rather dangerous da capos!) and enjoyed listening to the lovely music043.gif

After the concert, the mainly German audiences came to speak to us during the reception.
They were kind to express why and how they liked the concert, and that, often with a little preambulum of 'I don't know well Music, but…'. This attitude impressed me somehow.


Long life, for the Capella Bruxellensis!
Cheers to Bach, and to the friendship069.gif

(Photos by our daughter)

035.gif
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by momoyokokubu | 2010-12-06 07:06 | 鍵盤楽器

雪やこんこん|snow snow

035.gifIn English below035.gif

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ちょっと具合が悪かったので、冷えないように近所の予約してある教会には行かず、自宅の1階でチェンバロで練習。それでもこの部屋は寒いので暖房に楽器を近づけて、レッグウォーマーにえりまきで練習。

いつもより明るいのは雪が窓の外に輝いているから。

すごいね今年はすこしづつだけど止まずに降るね!きみたちも寒いでしょうとグリネコ(灰色=Gris、の猫だからです)に言うと、

「にゃ!」

と答えたくせに、猫ドアを頭突きで開け、ふんわり雪の中に出て行った…

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そんな中をわざわざ写真撮って来た娘。

ゆうきやこんこんあられやこんこん…
ふってもふってもまだふりやまず
ねーこはよろこびにわはいかいも
うーちはこたつがないからね…



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Rehearsing near the radiator at home in stead of going to the church as booked...
as I was a little unwell, the harpsichord let my fingers practise.
But still it's cold on the ground floor at home.
Only, the light is brilliant, thanks to the reflection of the snow under the window.

I was talking to Gri cat (because she is grey, 'gris' in french), she pushed the cat-door open with one knock of her head and walked away smartly into the snow.

My daughter followed her with the camera...

(Normally cats are supposed to love to sit inside during the snow, as described in the children's song 'Yuki ya kon-kon': here our cats behave like dogs.)






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by momoyokokubu | 2010-12-05 01:29 | 健康