おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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カテゴリ:鍵盤楽器( 105 )

「なんにも、ない」 | "Y a rien"

Ici, je partage les photos de Yuriagé, pris hier.
閖上の写真です。きのう撮りました。

30 minutes en voiture, du centre de Sendai, Miyagi (à côté de Fukushima).
Yuriagé a perdu 911 vies (et vies pas encore trouvés) au Tsunami le 11 mars l'année pasée.
C'est à dire presque un cinquième des habitants.
仙台市内から車で30分。
閖上では911人の方の命が失われました。まだ見つかっていない方もいます。
市民の5分の1。

Quand je suis allée avec une amie, Suétsugu-san à la gare de Sendai en taxi pour emprunter une voiture, le conducteur nous a expliqué que "Bonne idée, va à Yuriagé, vous verrez, il y a rien".
友人の末次さんとレンタカーを借りに、仙台駅まで乗った年配のタクシーの運転手さんが「閖上に行くといいよ。なんにも、ないから。」と言うのです。なんにも、ない?

Et il a expliqué qu'il venait de là, mais il ne y vivra plus.
そして、彼はそこにはもう住むことはないと言いました。
閖上の人だったのです。

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L'autre côté de la côte, le centre du triage des débris.
向こう岸のがれき処理工場。

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Ici le vidéo
qui explique comment.
ビデオをシェアさせていただきます)


ほんとうに何もない、という場所。
ほんとうに、なにも、なくなってしまった場所。
L'endroit où il y a rien.
L'endroit où il n'y a plus rien.













































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by momoyokokubu | 2012-07-29 02:21 | 鍵盤楽器

ブリュッセル大聖堂 | Cathédrale de Bruxelles

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056.gifCe soir à 20h, il y aura un concert d'orgue avec un chœur, solistes et danseurs pour la musique de Duruflé, à la Cathédrale St michel et Gudule de Bruxelles. Voici l'intervieuw de la part d'un des deux nouveaux titulaires Xavier Deprez.

ブリュッセルの大聖堂で毎火曜日20時から夏の間行われているオルガンリサイタルシリーズで、今晩はデュルフレの音楽がたっぷり聴けるのですが、それも合唱とソロの歌手二人、オルガンに加えてバレリーナも参加。ミサ「クム・ユビロ(喜びを持って)」に合わせて踊るそうです。

リハーサルが始まる前に日本に帰国してしまった自分はこの演奏会を「観られない」のがとても残念ですが、夫が最初オルガンとバリトンのリサイタルをしようと誘いをかけたロマン・ダイエ君が「合唱も!」「バレエも!」と次々に繰り出して来た提案になんとか食いついてここまで準備してこられたのは私の目から見れば「奇跡的」。画家の息子でもあるロマン君はこのポスターだって自分で作っちゃうし、バレリーナが「舞台と照明がいる」と言えば市から借りてくるし…良いコンサートになるように祈ります!!

このビデオでは夫がブリュッセルテレビのインタビューに答えてオルガン台にのぼるところが見られます。

オルガン台のオルガニストはこのように高いところに堂内を背にしてオルガンに向かうので、合唱の指揮をビデオで見られる状態にして演奏に臨みますが、バレリーナの踊りは見ることが出来ません。「残念なんだよね〜」と言う夫に、「デュルフレの楽譜、バレリーナ見れない方がいいと思う…」と私が答えると、「そのとおり…」。。。がんばれ。








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by momoyokokubu | 2012-07-25 07:02 | 鍵盤楽器

東北のオルガニスト(1)| Les organistes de Tohoku (1)

音楽室「ゆらぎ」にて、7月21日(土)に「オルガン・ワールドカップ」という演奏会を聴きました。
バイカウントの電子オルガンとグランドピアノ、ヴァイオリン、歌のプログラムで、様々な国籍の作曲家の作品が、トークを交えて演奏されました。

Je suis allé au concert chez "Yuragi music room" in Tokyo ce samedi 21 juillet.
Ils ont utilisé l'orgue éléctrique de Viscount et le piano à queue, avec le violon et le chant.

中でも楽しかったのは、プログラムの真ん中で行われた即興です。

メゾ・ソプラノの岩本久美さんがまず「お題」のメロディーを歌い、ヴァイオリンの長岡聡季さんが「あした浜辺を」のテーマでカプリスを即興し、オルガンのホルヘ・ガルシア・マルティンさんは「きらきら星」のテーマで前奏曲とフーガを即興してくれました。

Ce que j 'ai bien aimé était l'improvisation au milieux du concert.
La mezzo-soprano Kumi Iwamoto a chanté les mélodies des thèmes, le violoniste Satoki Nagaoka a improvisé un Caprice sur le thème d'un chant japonais "à la côte au matin" et l'organiste Jorge Garcia Martin a improvisé sur "Ah vous dirai-je Maman".

"Ah vous..." porte un texte totalement différent du français: "Les étoiles qui brillent".
Pour nous ça a été un moment très amusant, mais également les chants nous avons fait pensé à Tohoku.

わたしが驚いたのは、他の曲でピアノも演奏したホセさんが、聴衆に

「ピアノとオルガン、どちらを弾いてほしいですか?」

と即興する前に訊くと、ためらいなく数人のお客さんが

「オルガンオルガン〜」と声を上げたことです。

「即興なら、オルガン!」

と皆さんよくおわかりだな〜と思いました。

Je suis été quelque peu impressionnée, quand Jorge a posé la question à l'auditoire sur lequel des instruments, orgue ou piano, à improviser, les voix sont été assez rapide à surgir:

"L'orgue, l'orgue!!!"

Qu'ils savent que l'improvisation est l'art d'orgue!!

さて、この演奏会をセットアップし、ホルヘさんとのデュオやデュルフレ、バッハなどを演奏した後藤香織さんは、宮城県石巻市の「遊楽館」のオルガニストで、「仙台オルガン協会」の代表をされています。遊楽館のオルガンは被災したあとも余震が続き、パイプの調子が悪くなったり、いろいろ苦労はつきない様子でした。このオルガンの将来のために、パリの「魂のよりどころ」プロテスタント教会のカンタータ・プロジェクトからの募金を無事に手渡すことができました!

L'organiste Kaori Goto, qui a joué Duruflé et Bach, ainsi qu'en quatre main les œuvres plus anciennes avec George a été la personne qui a organisé le programme du soir. Elle est l'organiste de "Yurakukan" à Ishinomaki, Miyagi. L'orgue de la salle a été endommagé et réparé mais il continue à recevoir des dégâts, à cause des rescousses tous les deux jours (encore aujourd'hui) !!

Le don du projet Cantate au Temple du foyer de l'âme, a enfin pu être remit dans les mains de cette organiste, qui est également la responsable des "Amis d'orgue de Sendai". (Sendai est la ville pricipale de Miyagi.)

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演奏会の最後に飛び入りで手渡しさせてくださった「ゆらぎ音楽室」の田中ご夫婦にも感謝申し上げます。このように、皆さんの見ていらっしゃるところでお渡しすることができて、また、「ブルーベルの森」主催の関さんがテーマに掲げている「オルガンの輪」を広げる、という目的もかなったように思います。東北の震災以降、知恵の輪のように「祈る心」が結び合ってゆき、オルガンと音楽を通じて「信じる心」が強まって行くことは、大きな悲しみの中において唯一のなぐさめだと思いました。

Une belle occasion de faire des rencontres, qui donnent certainement des futurs espoirs pleins d'amitiés. D'y croire, me donne une consolation.

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しかし、後藤さんと長岡さんのトークを通して、被災しながら演奏し続けて行くことの苦労の計り知れなさも思い知らされました。

大きな絶望を抱えつづける東北の前に、気休めぐらいの力しか持たない自分ですが、これからも支援できることを考えていきたい…。と思いました。

En écoutant les témoignages de ces musiciens, je suis été frappée par l'impacte si lourd du catastrof que je n'ai pas imaginé. Même si je n'ai pas arrêté d'imaginer depuis le 11-3. Les témoignages m'a fait vraiment arrêté de dire quoi que ce soit. Pas de mots.

J'espère pouvoir continuer à faire des efforts de ma part, sachant que je suis presque rien devant notre désespoir.





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by momoyokokubu | 2012-07-23 22:58 | 鍵盤楽器

パリからの使者 | Messager de Paris

056.gifEn français en bas!056.gif

パリでバッハのカンタータに参加させていただいたとき、演奏会の収益を東北への募金にするという目的があったので、普段より多くの日本人の音楽家が集まって演奏した…という話を書きました。

その後、その募金の仕方を検討した結果、この夏、東北地方に行く機会のある私が、いろいろの書類、手紙、当日の録音CDと共にお預かりし、お届けすることになりました。

メールの交換が6月までひとしきりあった後、ついに先週パリからの使者が。
音楽学者のセシルさん。一週間のあいだ、モネ劇場でベルギー人作曲家、フィリップ・ボスマンスの研究をするということで、火曜日の早朝、TGVでブリュッセルに到着。

まだ眠っているモネ劇場正面で待ち合わせ、叩き起こしてカメラマンとして雇った娘に「ルポルタージュ写真」を一枚撮ってもらう。

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私「セシルさんはパリの『魂のよりどころ』教会とはどんなつながりがあるのですか?」
セシルさん「何も!先月、たまたまカンタータを聴きに行ったの。そのとき初めて教会のこと知ったのよ〜!」
私「じゃあ、責任者のクリスチャン氏とお知り合いだったんですか?」
セシルさん「ぜんぜん!?そのとき初めて会ったの!演奏会のあとたまたま話してたら、『来週ブリュッセル行くの?じゃあお願いしていいかな!』って言われたから引き受けたってわけよ!」

という会話が、彼女の朝ご飯代わり(?)のシガレット一本が吸われる時間の間に交わされ、「ぜんぜん知らない人同士」であるわたしたちも、音楽のチャリティーを通じて、偶然一瞬だけ、出会うことが出来たんだな、と感慨に耽ってしまいました。

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「すぐ仕事始まるから、じゃあねえ〜!」
と去って行くセシルさんと楽屋入り口の方で別れ、私たちは近くのカフェで朝ご飯を食べました。

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クリスチャンさん、エレナさん、フレディさん、一緒にカンタータを弾いたみんな、しっかり受け取りましたよ〜!!続きはまたルポします。
どうもありがとうございました。素敵なバカンスをお過ごしくださいね〜!!



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Quand j'ai eu l'occasion de jouer une des Cantates au Temple du Foyer de l'âme au mois de mars, l'idée de faire une donation pour Tohoku a été la raison pour laquelle ils ont appelé les musiciens japonais à y participer.

Après des échanges d'e-mails, c'est à moi de jouer pour la suite; ils vont me confier les documentations avec un CD live du jour et le don, pour que je puisse les donner en main propre quand je rentrerai au Japon cet été.

C'était donc la semaine passée que le mardi matin, tôt, notre messager de Paris est arrivé en TGV à Bruxelles.
Je l'ai rencontrée devant le théâtre de la Monnaie encore endormi.
Cécile, la musicologue, passera une semaine ici à faire de la recherche sur le compositeur belge Philippe Boesmans.

Moi : - Vous êtes une habituée du Temple du Foyer de l'âme?
Cécile : - Mais non! J'ai assisté au concert de la cantate le mois passé. C'était la première fois que j'entrais dans cette église!
Moi : - Vous connaissiez le responsable des Cantates, Christian, alors?
Cécile : - Pas du tout! On a eu l'occasion de parler après le concert, et il m'a demandé de prendre l'enveloppe avec moi, comme j'allais à Bruxelles bientôt!

Le temps de terminer son petit-déjeuner d'une cigarette, nous avons échangé quelques mots.
La musique et la charité nous avaient fait nous rencontrer, nous, de totales inconnues!

Quand elle est partie commencer sa journée de travail, j'ai emmené ma fille que j'avais extraite de son lit pour jouer au photographe de reportage, à petit-déjeuner au café du coin.

Cher Christian, chère Elena, cher Freddy et tous les amis musiciens qui ont joué dans ce concert, j'ai bien reçu l'enveloppe et je vous mets au courant de la suite!!!!

MERCI et bonnes vacances à tous053.gif











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by momoyokokubu | 2012-07-17 15:45 | 鍵盤楽器

夏のお知らせ。

こんにちは!夏至すぎのヨーロッパは夜が長いです〜

夜9時25分からの映画に繰り出してるみなさんがいっぱいいらっしゃいます(ってその人たちに会ってるわたしもですが…)

個人的には、今年の抱負、半年過ぎにして、ジョギング再開070.gifの野望、ついに昨日の夕方晴れ間を縫って敢行。15分間をキロ4分ペースで走り、10分休み(歩き)、20分間をキロ5分で走った。最後の10分は激しくのぼり坂+向かい風でした。すごおおおおく疲れた。全然だめでした!そしてきょうは足の付け根と大腿筋がみごとに筋肉痛になっています。その痛みが!久しぶり!うれしい!今夕も同じペースで走ります。でも写真はありません040.gif新しいランニングタイツ(というのか?)すごく快適です(うしろの極小ポケットに鍵ひとつだけ入れて走れる)。初日だったので、音楽はなしで車に気をつけて走りました。


さて…いろいろまとめてお知らせです!

その1。
トリオソナタクラブ会報第7号ブルーベルの森にアップされました045.gifよろしかったら読みに行ってみて下さいね。

その2。
音がmp3サイズなので良くないのですが、それにフランス語なのですが(しゃべっているのは私ですが)、ベルギーのラジオRCF(Radio Chrétien Francophone)で、04/06/12 Orgues sur le vifをクリックすると、先月のオルガン番組のポッドキャストが聴けます。毎月一回放送されているもので、3週間の間ポッドキャストとして聴いていただけます。今回の放送は、2012年5月22日にブリュッセルの大聖堂の新・第一オルガニストに就任した、(夫の)グザヴィエ・ドゥプレとバルト・ヤーコブさんのお披露目コンサートから2曲選び、全部で25分間の放送になっています。一曲目は大オルガンでオケ部分(バルト)、ポジティフ(グザヴィエ)でソロ部分、と二人で弾いているヘンデルのオルガン・コンチェルト。2曲目は、前任者のヨーゼフ・スライス氏の名によるテーマで、グザヴィエが大オルガンで即興演奏をしています。最後にバルト君も、テーマ部分をポジティフで「エコー」として弾くところがあり、そこだけは「準備された」即興でした!集まったお客さんたちは思いがけず違う方向から音が聴こえてくるのがサプライズだったので、受けていました。

その3。
ブリュッセル聖ミシェル聖グデュル大聖堂では今年からワロン人のグザヴィエとフラマン人のバルト君と、ふたりでCo-Titulairesという形で仕事を分担することになりました。前任者までは、ワロン人が15年ぐらい勤めると次はフラマン人、という風に交代で一人の第一オルガニストがいたのですが、ミサは常時2カ国語あるし、大きなミサではバイリンガルの(共通語のラテン語も使う)ミサも多いので、ふたりで常時五分五分にすることになったようです。パリのノートルダム大聖堂などのように、大きな聖堂では最近は第一オルガニストが3人もいたりする時代です。ヒエラルキーより、対等、というのは、より芸術的な状況だと思います。

この二人が音楽監督をつとめる、カテドラル、グレンジングオルガンの夏のオルガンコンサートシリーズが、もうすぐはじまります。7月と8月の毎週火曜日の夜8時からです。くわしくはこちらをご覧ください。

その4。
ベルギーだけでなく、夏が過ごしやすいヨーロッパでは(というか教会がようやく寒くないヨーロッパでは?!)オルガンコンサート、オルガン講習会が目白押しです。海外旅行の予定のある方は町のツーリストインフォメーションでチェックしてみて下さいね。ブリュッセルのオルガンコンサート情報はこのサイトからちらしをダウンロードできます。
programme complet 2012, télécharger ici
というブルーの文字をクリックするとダウンロードされます。


その5。
私たちがオルガニストをしているフィニステール教会でも毎週月曜日の12時45分から、ランチタイムの「ランディ・ドルグ」をやっていますので、お近くにお越しの方はぜひどうぞ060.gif5月に新婚旅行で渡欧され、うちの教会でのランディ・ドルグに立ち寄ってバッハのCDを購入して下さったご夫婦の方…「わざわざ来て下さってどうも有り難うございました!」CDにサインさせていただこうかと思ったのですが、他にいろいろ話さなければ行けない人が来ていたためにきちんとご挨拶出来ずすみませんでした!幸せな新婚生活を送られますようにお祈りしています053.gif









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by momoyokokubu | 2012-06-26 01:34 | 鍵盤楽器

東北教区「礼拝と音楽」研修会お知らせ


7月26日(木)と27日(金)の二日間、

東北教区「礼拝と音楽」研修会

で講演とオルガン演奏をさせていただくことになりました。

詳しくはリンクを見ていただければわかりますが、両日とも午前中に90分、「フランスとベルギーのやさしい奏楽曲」というタイトルで講演があり、木曜日の夜、仙台青葉荘教会でオルガンのリサイタルがあります。

講演
フランスとベルギーのオルガン曲の歴史のお話を交えながら、以下の課題曲の中から数曲、また他の作曲家の作品も数曲、一日目は仙台青葉荘教会のバルコニーに設置された2段鍵盤パイプオルガン(1991年ドイツ、ヤン社製)で、二日目は仙台北三番丁教会のポジティフ・オルガンとリードオルガン(イタリア、デルマルコ製)で、デモンストレーション演奏もします。


オルガン個人レッスン
(注:わたしは受け持っていません)
やさしい奏楽曲の課題:
1。セザール・フランク/オルガンかハルモニウムのための「ロルガニスト」
(L'Organiste pour orgue ou harmonium)
2。フロール・ペーテルス/オルガンのための35の小品 Op.55
(35 Miniatures and Other Pieces for Organより)
3。マルセル・デュプレ/グレゴリオ聖歌のテーマによる8つの短い前奏曲 op.45
(8 Short Preludes on Gregorian Themes)
4。レオン・ボエールマン/オルガンかハルモニウムのための「神秘の時間」Op. 29&Op. 30
( Heures mystiques pour orgue ou harmonium)

ペダルは使用しない曲ばかりです。この中から任意の曲を、オルガンかリードオルガンで、大泉真理さん、小野なおみさん、菅原淑子さん、竹佐古真希さん、松尾康江さんが、二日間に渡ってレッスンして下さいます。

オルガン・チャリティー演奏会
木曜日の夜7時から、仙台青葉荘教会で1時間ほどのリサイタルをします。

プログラム:
16世紀から20世紀のベルギー作品
1)前奏曲とフーガ(ニ短調)/アブラハム・ヴァン・デン・ケルクホーヴェン(1618頃ー1701頃)
2)第8旋法のファンタジア(「レ、レ、レ、ミ」のテーマ)/ピーター・コルネ(1575頃ー1633頃)
3)アルマンドとパヴァーヌ(ニ短調)/アンリ・デュモン(1610ー1684頃)
4)シャコンヌ(ロ長調)/ランベール・ショウモン(1630頃ー1712)
5)インヴェンションno.1/ブノワ・メルニエ(1964-)

ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)
6)前奏曲とフーガ no.21 平均率第1巻BWV866 
7)「我らと共に留まりたまえ、主イエス・キリストよ」BWV649 
8)「主イエス・キリストよ、我らを顧みたまえ」トリオBWV655 
9)「わが心主をあがめ」BWV733 
10)「愛する神のみに従う者」BWV642 
11)デュエット no.1 BWV802
12)「バビロンの流れのほとりに」BWV653 
13)前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548 

このような機会を与えて下さった竹佐古真希さんに、大感謝です!フェイスブックで大変活発に意見交換をさせていただき、竹佐古さんのことはまるで知り合いであるかのような錯覚をしてしまうぐらいですが、声だけはお聴きしたことがないので、7月に初めて実際にお会いするのが本当に楽しみです。





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by momoyokokubu | 2012-06-14 18:15 | 鍵盤楽器

雨降って土固まるか?


このひと月はいろいろなことがありました。

と、いう出だしは小学生の日記のようですね026.gif

しかし小学生はひと月を振り返ったりはしない015.gif

なぜ中年はひと月を振り返るのか?それは言い訳をしたいからです021.gif


前置きがいつも長い。しかしここのブログは微妙な心境を表現できる顔文字がそろっていますね!

いろいろなことの主なものは:

1)仕事場のごたごた
2)親友で大事な音楽(仕事)仲間の家庭の事情
3)夫の人生のターニングポイントと初めての体調不調
4)娘の青春にかかわるもろもろの事件
5)愛用のMacBookエアー、まっぷたつに割れる

やはり言い訳ですね007.gif

そして、6月1日までに印刷工場に入れなければならなかった次のCDは完成されませんでした。

と、いうわけで、

「バッハとニ短調(トリオソナタシリーズ第3弾)」は、クリスマス・リリースに延期になってしまいました。とても残念ですが時間をかけることでさらによい企画にできるように頑張ることにしました。土砂降りの雨が降ったけど土が固まったと言えるように…。でも悲しい。でも仕方ないです。


東京での演奏会はありませんが、7月20日から8月5日まで東京に帰省します。

でも今年の夏の楽しみがひとつあって、それは初めて東北にお邪魔することです001.gif

7月26日(木)と27日(金)に日本キリスト教団の東北教区主催の音楽研修会の中で講演と演奏をさせていただくことになりました。

CDリリースがないのは残念ですが、これは、この夏の帰省がちょっとバカンスらしくなることは必至です003.gifそういう風にポジティブに考えられるようになるのに1週間かかってしまいました008.gif

自分は生ものなのでそれは仕方ないと考えるようにしていますが…

(なんか自分がタコになったような気分)

生ものと言えば音楽も生もの。

生の演奏を、オルガンの生徒の試験での演奏から、王妃エリザベート・コンクールのヴァイオリン演奏、仲間や夫の大きなオルガンリサイタル、サイモン・ラトル指揮のラベル&ドビュッシープログラムまで、いろいろ聴いた一ヶ月でもありました。

自分の演奏会がない季節は、時間的余裕もできて、自ずから外に向かって扉を開くことができ、演奏会のお誘いにも足が向くというものです。ごたごた、事件の合間に、このようなさまざまな示唆に満ちた演奏会を聴く体験ができたことは、あたかもいろんな味のクリームが層になってはさまったミルフィーユを毎日味わっているようなものでした。苦いことがあれば甘いこともある、しっとりしたかみごたえもあればさくさくしたこともある、というか…

このひと月は、CDの演奏ではなく、生の演奏を、演奏家と聴衆と同じ空間に身を置いて体験することのわくわく感がとても強く感じられました。自分の演奏を練習して、殻にこもっている間は、自分にも相手にも厳しい耳になってしまうので、何をしてもいまいちわくわくできないところがあります。ちょっとしたことが気になってそれが頭の中を支配してしまう。

そういうのってちょっと怖いな、と初めて思いました042.gif


そういえば、庭の、バラのアーチを茂らせてあるそのてっぺんに、あやしい枯れ枝が固まって積み重なっていたので、びよーんと下にさがっている部分をひっぱったら、小鳥が飛び立って、そこが巣になっているということが判明しました。

毎日毎日その下に行って、しずかにしずかに息をしていると、

「ひよ〜、ひよ〜」

という声がするようになり、日に日に声が大きくなり(と言ってもデシベルはものすごく低い。)、遠くから椅子に乗ってみていたら………

天に向かって90度に開かれてあっぷあっぷしているひな鳥のくちばしをついに見ることができた!!!

バラの咲く庭で生まれた鳥の歌も聴けた初夏。














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by momoyokokubu | 2012-06-08 20:27 | 鍵盤楽器

子守唄

ヴァイオリンケースのふたを開ける音
それから弓を取り出す音がすると
猫は「部屋から外に出たい」と「言う」。

BVW1002のアルマンドが悪いのではない。

ヴァイオリンの練習がはじまれば
猫用の耳には高音過ぎるヘルツが鳴り出すことは必至だから
わたしは立ってドアを開けてあげる。
猫は部屋の外で聴けばいい。

楽器は鳴り、歌い、繰り返し、
温かくなって楽器ケースに少しの間休ませられる。

弦に飽きた指が鍵盤に休憩しに来る前にわたしは立ち上がり、ピアノに座る。
オルガンのためには書かれていないBVW1002の音のアタマから、
あこがれと嫉妬の気持ちを押さえられずにピアノで探し当てて行く。

気がつけば左手は通奏低音をつけはじめ
みつけられなかった和音は戻ってひろいなおす。

砂のようにこぼれていく時間にしるしをつけていくような
バッハの音符ひとつひとつを
ビーズつなぎみたいに注意深くたどっていき、
最後のカデンツが空気をふるわせたら
あとは指を鍵盤から上げなければいけない。

なんて惜しい。

次のページも触っていいかな。
ヴァイオリンの気持ちを傷つけないように
ピアノは遠慮しながら先を読みすすんで行く。

ぱらぱらめくって探してみると
BVW1005はそこに泰然と構えていた。
はちょうちょう。
と、ひらがなで書きたくなる調。

ピアノがだんだん羽ばたいて行くような
スラーの音型をアダージョでなぞっていった時
わたしはじぶんの肉体が色薄くなってきた気がした。

そのとき目の前にア・ラ・ブレーヴェのフーガが横たわっていた。
それは予兆のような、ひとつ向こうの世界のような、あるいは「知らせがある」というような
風采でそこにいた。


「ママが死んだらこれお葬式で弾いてもらえるかな。
あの、うん、全部、このBVW1005。
フーガは、もちろんさあ、『正しいテンポで』。
あ、でも、自分のお母さんのお葬式ではやっぱり弾けないよねえ、
…誰かほかのひとに弾いてもらおうね。」


あいかわらずの妄想母が深く考えもせず口走ると
娘はひとこと
「いいよきっと弾いてあげるよ。」
何故か殊勝な感じの小さい声で答えた。

冗談だけどね、ホラ、バッハがあんまりこうだから、へへへ…

わたしは立ち上がってソファに移った。

やっと空いたので娘はピアノに近寄ると
昔習ったインヴェンションを弾いた。

聴いていたらもっと弾きたくなって椅子を奪い返し
ゴールドべルグ変奏曲の主題を弾く。
ヴァイオリンみたいに弾いてみた。

ひとしきり
アポッジャトゥーラやダブルモルデントのしるしを
「どうやって弾くのお」
と知りたがる娘に説明し
二人でフレーズごと互い違いに弾きっこしたあとで

娘は立ち上がると
BVW1005をヴァイオリンの譜面台に乗せた。

はちょうちょう。

はちょうちょうだから、初見できるよ。という顔をして楽器を構えた。

そうしてむずかしいダブルストップのたびに
400メートル障害を練習するアスリートみたいに集中して
注意深く指を弦にならべ
弓をひとつひとつまっすぐ当て
転調しながら
主題が裏返しになるところまでゆるやかに読み進んで行った。


体の中身が部屋から抜け出して宙に浮かんで行くみたいな夜。


ゴールドベルグとは誰か、訊かれたので、その話を少しした。

そうだねつまり夜の音楽なんだ。
さいごにアリアが戻って来たときは、子守唄みたいにひっそり弾くのかな。

眠れたかねえ!その人。
そのひとがやっと寝たら、ゴールドベルグさんほっとしただろうね。

そういえば、ゴールドベルグ君ってあんたぐらいの年齢だったんだよねそのとき。



「少し死んだ」ような、さみしい気分になった夜だった。



でも


狂おしいぐらい祝福された気持ちでもあった、かもしれない。















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by momoyokokubu | 2012-05-05 08:17 | 鍵盤楽器

受難の作品

受難節が近づいてくると、演奏会が増えます。

「キリストの受難」のテーマで、カンタータやオラトリオ系の、合唱とオルガンという作品が数多く書かれているからです。過去形ではなく、あえて現在形で書いたのは、今年もそのテーマで新しい作品がたくさん生まれたから。新しい作品に加え、バロック時代からあまりに多くの素晴らしい作品が存在するため、演奏会をする口実には事欠かないし、毎年バッハの受難曲のうち、ヨハネかマタイのどちらかを聴かなければ春を迎えることはできない、という方も多いようです。

何故にこのような演奏会ラッシュがおこり、演奏家たちは飛び回っているのか。

それはやはり「教会」に需要があってたくさん書かせたものが毎年のように各地で増え、さらに古典となった作品もぜひまた演らなければ…的な、「今でないとダメなんです!」という、受難節特有の文化現象なのだと思います。

あえて「文化」現象と書きたくなるのは、たとえば私や家族がクリスチャンだから、受難節を「個人的」に大事に考えているという事とは別に、「普段は教会なんか行かない」という人たちも、そうした受難の主題の演奏会には大勢来るからです。そして信仰の心は持ち合わせていないけれど、音楽作品が素晴らしいから演奏したい、と引き受ける演奏家のみんな。

そのように、「音楽作品が素晴らしい」とみんなに伝わっているということは、作曲家たちは伝道をしているということになります。作曲するひとたちは聖書を理解していなければ作品を書くことができない。そして信仰の心がない作曲家は受難の作品を書くことはありません。

オランダ語の「俺、シモン。」という、キリストの弟子のひとり、シモンの目から見た受難の文章を、私の弾いている教会の教会員で、学校の先生をしている若いR君が書き上げ、そのあと彼が趣味で歌っている合唱団の指揮者でこちらも若き作曲家のペーター・スパーペン君がミニオラトリオに仕上げた作品を、わたしもオルガン奏者として今年は一緒に準備して3回公演します(今2回終わった所)。合唱で歌っている人たちも若く、ぜんぜん教会には行ってない。だけど一緒に新しい、「厳しい物語」を立ち上げるいばらの道を歩むことができました(細かい説明は抜きにしますが、まさしく「いばらの道」だったのです)。

受難の物語って、これ以上ひどい話はない、という話なんですよね(わかっちゃいるけど)。

それを、「これ以上大きい愛の物語はない」と言って表現するのですから悲劇なんだかハッピーエンドなんだかわからない。というところがあります。何しろ、復活劇、ではなく、受難劇、であるところがミソなのです。バッハの「マタイ受難曲」の最後が「あの」曲ではなくて、「キリストはよみがえりたもう!」の賛美歌だったりしたら、ここまで演奏会をやるかな?と思います。

イエスの十字架の物語は「まさか、そんなことになるなんて……とりかえしのつかないことをしてしまった」と、その場にいた人がみんな真っ青になった、その感情を忘れないことが主眼に置かれているように思われてなりません。

そのあとで、復活するイエスを順番にみんな目の当たりにするのですから、なんというどんでん返し。なんか怖い様な物語なのであります。

でも、復活してみんながびっくりしているのを見て、「最初から、復活する、って言っといたじゃん…」と、イエス様がなじるんだよね…などと思い出すと、毎年、受難の曲を演奏するたび、この2000年前とは思えないエピソードにばかみたいに感心してしまう私。

受難の作品を練習しながらも、同時にリハーサルが始まってもうすぐ演奏会が始まるのが、バッハの「モテット全6曲演奏会」。曲の最後に、アーメン、とか、ハレルヤ、という歌詞がついているのがありますが、歌ってる人たちは別にクリスチャンじゃない人も多い。まあ、書いてある歌詞がそうだから、「神を賛美します!」って言ってます、という感じでしょうか。ただ、曲の初めから終わりまで、その複雑なポリフォニーをひとつひとつ「落とさないように」、ずれないように、全員で紡いで行く作業がわたしたちの耳と心を研ぎすまし、ほとんど5感を統合せざるを得ない、さらにそれを超えた所に行かざるを得ないぐらいの集中と緊張を強いるので、最後にポリフォニーが止み、同時に「アーメン」や「ハレルヤ」の文節を完全にクリアな形で同時に発声するとき、

「癒された」

という思いにその場が満たされてしまうのです。

何かの前で、

「ああ。」

とみんな一緒に言葉も無くたちすくんでしまう、あの感じ。

そんなとき、宗教というのは、枠でしかないのかな、と思います。
枠でしかないとしても、この感じを表現するために、ここまでの枠組みを使っているんだ、という。
おおがかりな、宗教というもの。

しかし、さっき受難作品の作曲家はキリスト教伝道をしている、と書いたけれど、「伝道のため」に書いている訳ではないと思う。創作のエネルギーは、枠にあてはめるようには発揮されるものではない、とも思う。

音楽では、音程とリズムという言語で書き表された「誰かが確かにこう生きたのだという証」を、「キリストの受難」の物語に乗せてある。だから、わたしたちも(追)体験できる。


キリストの受難だけれど、みんなの受難であり、わたしたちはいつかみんなと「声を合わせたい」と思っているのだ、…という事を思い出させてくれる季節です。普段はつい、忘れて暮らしている事なのですが。





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by momoyokokubu | 2012-03-27 21:29 | 鍵盤楽器

あけぼのの星



土曜日。
ブリュッセルを車で朝8時に出発し、昼前にパリに到着。
最初にレ・アルのパーキングに車を2時間停めて、ショッピングからスタート(演奏会に来ておいて我ながらいい度胸してるね!でもほかの買い物時間は取れなかったのだ)。
週末なので15才になったばかりの娘も一緒、最初に行く所は化粧品の「セフォラ」(リボリ通り)!!
「伸びるけどウォータープルーフのマスカラ欲しい、泣くからねあたしゃ…」
「洗顔用ジェル大瓶!!」
「香水詰め替え用ボトル、ラインストーンついてる〜」
と(日本語で)騒ぎながら(それぞれ誰のコメントかはご想像にお任せします)パリ到着1時間を経ずして、「お買い上げ、チーン、xxユーロ成り!」

そのあとは日本の本屋さん、ジュンク堂に直行。村上春樹が小沢征爾をインタビューした単行本、平積みの最後の一冊を店に入るなり走って行ってゲット(というか…この一冊は私を待っていてくれたのだ)。あとは漫画、「学園アリス」24巻。

(仏語では23巻までしか出ていない。ちなみに、この漫画の日本語の文章は娘には難しい。ところが、私が読んでも意味の分からない所を娘は理解できる。「丁寧語調の説明的文章」を私が簡単なことばにして、ふたりで朗読しあいながら解読するという、うちでは不思議な「教材」というか「娯楽」になっとります。しかしそれにしても登場人物の顔が似ててややこしい。批判じゃないです、みんな可愛いし…しかしそれにしても…顔のアップなんか誰が誰やら…ごにょごにょ)

ジュンク堂のあとは「とら屋」さんで季節なので桜餅、という計画だったのだけれどなぜかどこにお店があったかわからなくなって断念。和菓子を一年に一回ぐらいしか食べない人生になってみると、これはかなり悔やまれます。

車をパーキングから出してバスチーユ界隈の教会へ。近くまで来たとき、目の前で駐車していた車のテールランプが点いたので

「ラッキー!」

まだチェックイン出来ない時間なので、トランクには荷物を入れたまま駐車。セキュリティを考えて外からトランクの開閉をせずに、後部座席を倒して譜面などリハーサルに必要なものを出す。

教会には三々五々楽器を持った人が集まり、リハーサルを2時半に開始。
わきあいあい。
4時半に終わった時に
「もしかしてさあ。ママたちって知り合いじゃないの?」
と娘が訊く。
「あ、そりゃそうだよ!ここにいる人ではオルガニストのやすこさん以外、今日まで誰も知らなかったよ。」
するとおどろいて
「それでこうやって一緒にちゃんと弾けるんだ?!」
おおお。そんなことがわかるようになったか。15才よ。

「でもね。見た?さっきリハでアリアやった男の子ね。上手い子なんだろうけどあきらかにバロックの室内楽慣れてないよね。一回やってくびになっちゃったよ。」
(すいません表現…)
「なにそれ?どうするの?」
「慣れてる人が代役でこれから練習するみたいだよ。」

残念だけれど若い人にはまた次の機会があるし、きょうの明日で本番だから。
伴奏していてみんな冷や汗が出たので、代役になったのは仕方が無かったです。

そのときオルガンのやすこさんの娘さんがお母様に会いに来ていて、ちょこっとご挨拶する。きいてみると、これからモデルのショーに行くらしい。うちの娘は、さっきキオスクでしっかりヴォーグ3月号を買い込んで、わたしたちのリハの間中、現在進行中の「パリ、ファッション・ウィーク」を「どこでやってるのか」必死に探していたのだ。モデルエージェンシー関係でいらっしゃるという彼女を感激のまなこで見つめる娘。「今からだとチケットは入手困難だと思う、ごめんね」と言ってくれた優しい彼女。しかし、美しい彼女を見ただけで娘はかなり嬉しかったと思います。

そのあとすぐ近くの「一日アパート」へ。ここにはちいさなキッチンとちいさなシャワーが付いていて(トイレは別のところ)日本式に数えると7階(リフトなし)。階段を113段上り(ブリュッセルのカテドラルのオルガン台より多い)、ドアを開けたらほぼそのドアの幅しか床の幅がなかった。娘が驚愕してくれたのでなんか嬉しかった(「パリらしいアパートだよ!」自慢してもしょうがないか)。

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近所でお惣菜を調達し、キッチンで準備して、それぞれ新しい本を読みながら夕食。
(楽しい。だらだら。)
8時からわたしだけオルガンのソロの練習があるので徒歩で教会へ出かける。
たくさん中華のデリがあり、カフェも多いので、歩道は若い人であふれんばかりでした。
10時に戻ったらちゃんとソファがベッドにしてあって、すぐ寝られる様になっていた。とても嬉しかったけれど、こうなると部屋=ベッドという状態で、まさしく足の踏み場はなくなるのだ、とわかりました。すんごい部屋だね…

次の日の朝も、「ベッドで朝ご飯」。それ以外の選択肢が無い、という。
それから二人でいそいで交代でシャワーを浴び、身支度をし、ベッドを片付け、部屋をきれいにして、11時にチェックアウト。鍵を近くに返しに行き、車で移動しようとしたら完全なる渋滞に巻き込まれる。それもそこら中に紅白のひもが張ってあり、道が通行止めになっているのだ。お祭り?でもなんの?

結局、ハーフマラソンらしい、ということがわかったけれど、渋滞の中で1時間も行きたい所に到達出来ないままいったりきたりしてわかったので、「高くついた」。もっと情報を集めておくべきだった。再び車を止められるスペースを見つけるまでかなり右往左往したけれど教会の近くに停めて、徒歩で散策したら、4番区(と訳して良いのでしょうか…4e arrondissement)小さな素敵な店がたくさん開いていて(日曜日なのに)、楽しい散歩でした。帰りがけに中華のテイクアウェイをしてリハーサルの前に食べる。

3時から合わせ、通し練習。そのあと、チェンバロの調律とオルガンの調律をフレディさんにしてもらう(そのうえに一時間の演奏会の間中、オルガンのふいご作動を、もうひとりのオルガニスト、フレッド君とふたりでやってくれたのです!)。

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人が集まりつつある、演奏会前。
演奏会は5時半から。

演奏会直前に、フレッド君が来て
「オルガンのモーター、消して下さいね〜。」
あは!そうか!当然の事ながら、変な感じ!!
ぱち(消す音)。ひゅうううううん(空気が抜ける音)。しーん(静かだわ〜)。

そして最初に
ブクステフーデの「うつくしきかな曙の星よ」をやすこ・ブヴァールさんの素敵な演奏で。
次はバッハの同名のカンタータ、BWV1。
最後にわたしが、バッハのトリオソナタ第2番。

終了後、割れる様な拍手に、ああ、この演奏会シリーズ、皆に愛されているんだなあ、としみじみ感謝しました。2000年の3月から、ちょうど12周年の日でもあったようです。しかしこの日は福島の原発事故のためのチャリティーで、皆さん募金をどうも有り難うございました!!弾いた者たちも、とても楽しい雰囲気の中で、素晴らしく集中した聴き手のお陰で良い演奏ができました!

それに人力のふいごは全く電力に劣らないばかりか、音の「満タン感」が高かったように思います。何か違う…不思議な感じです。より音楽的である、と言えます。ふいごを作動している人たちがうまく音楽に合わせながら(?)やってくれたことも大きいと思います。

そして、最後、さっきの渋滞のせいで見る事の出来なかった「シャンゼリゼ」を、「Paris by Night」ヴァージョンで見たい、という娘の希望により、荷物を全部積み込んだ車で、去り際にドライブ。雨の中イルミネーションが素晴らしかった。エッフェル塔もお星様のようなライトがいくつも点滅していました。

最後まできらきらと「あけぼのの星」の輝きにふさわしい、素敵な週末を過ごすことができました。パリって素敵だな(今さら)。バッハって素晴らしいな(今さら〜〜〜。)。

道のグラフィティも、パリですね。053.gif
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by momoyokokubu | 2012-03-07 00:33 | 鍵盤楽器