おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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レコード芸術6月号特選盤のニュース | Critique du Bach in d-Moll

056.gifTraduction de la critique en français en bas de la page↓

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悩みの多い今日この頃、ベルギーには梅雨はないはずなのにしとしと雨の降る中、d-MollのCDがレコード芸術6月号の特選盤に選出されたという素晴らしいニュースをお知らせ下さったマーキュリーのMさん、武蔵野の演奏会からずっとお世話になり、本当にありがとうございました。
演奏会に来て下さった皆さん、CDを購入して下さった皆さん、お祈りして下さっている皆さんにも、心からお礼を申し上げます。

人生の曲がり角に立って足がうまく動かない日々、このレコード評のことばが身に染みました。なぜ音楽をやっているのか…教えること、教会で弾くこと、全てのことに差し置いて私がやりたいことは、音符の羅列の前に自分を置いて、心に音を思い描きながら鍵盤に身を任せることです。

それが楽しいと思えないぐらい生活が立て込んでくるたびに、もういちど心を洗う時間を探さなければならない。子供の頃、6月の誕生日の季節はよく大雨が降り、ひざまで水につかりながら学校から帰りました。午後あるはずだった試験も延期。体操着を忘れた午後の授業もなしになって…私にとってはいろいろな「ぐちゃぐちゃ」が悪天候で「ちゃら」になるラッキーが6月には必要な人生…

このCDも可愛い可愛い音楽上の娘ですけれど、自分以上のコドモが生まれてくるはずもなく、「あいかわらずさらけだしてるなあ…」とあとから聴くと思います。そんな中で、私には

「このマグニフィカトをこのオルガンで、今の時期に弾かせてもらえて、人生にありがとう」

と思うことの出来た、ドリアン以外の調ではあり得ないBWV733。

最初にプログラミングしたときこの作品がこのCDの中心を締める役割になるとはわかっていませんでした。

カトリック教会におけるマリア像とは少し違う、バッハによる、「私の魂は神を賛美します。」と言ったマリアの姿。こんなにも共感できる音楽が一体今どこにあるのだろうか?

と、いうのは個人的な感想で、音楽はとにかく素晴らしいです。
(後半に違った流れを持っていった武蔵野の演奏会では弾けなかった作品ですが…)

評の中でそのことに少し触れられていたことが、ほんとうにほんとうに嬉しかったです。
そんなことが伝わるんだということが。
音楽で心が伝えられるのだということが。

(演奏家のくせにすみません)

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(少し大きく出来たでしょうか↑)



056.gifUn grand prix de recommandation dans le magazine Record Geijyutsu juin 2013

・Par Jiro Hamada
Les six sonates en trio sont considérées comme des chef-d'œuvre, et sont écrites dans les tonalités de Mib majeur, Do mineur, Do majeur, Ré mineur, Mi mineur et Sol majeur.
Le projet de Momoyo est de jouer les six sonates en choisissant un orgue qui convient particulièrement à chaque sonate. Ce projet, qui nous apparaît comme inaccessible, se réalise pour Momoyo, une organiste qui a de la chance et beaucoup d'enthousiasme.
Elle habite à Bruxelles, et fait une belle carrière en Europe. Elle a déjà réalisé deux CDs de ce projet (mi mineur et do mineur) et ce CD est le troisième.
Comme les deux précédents CDs, le programme, construit avec des œuvres de la tonalité titre du CD, est varié de quelques œuvres écrites dans les tons voisins.
Le CD commence par la pastorale en Fa majeur, et est suivie du concerto en ré mineur de Vivaldi arrangé par Bach. La sonate en trio est encadrée de deux petites pièces, puis viennent les très populaires petite fugue en sol mineur, et la toccata et fugue en ré mineur comme conclusion. Le choix des pièces est très bien ficelé, et son interprétation est un modèle dans le meilleur sens du terme : bien équilibrée, de la grande classe. Je le recommande de façon très sereine.

・Par Tsutomu Natsuda
Momoyo Kokubu est une organiste active en Europe, et habitant Bruxelles. Elle produit une série où chacune des six sonates en trio de Bach est mise en évidence, par un programme construit dans la même tonalité que la sonate.
Cette fois, il s'agit de la sonate no 3 en ré mineur.
Elle utilise chaque fois des orgues différents : cette fois-ci, il s'agit de l'orgue de Jurgen Arhend de San Simpliciano à Milan.
Arhend est un des meilleurs restaurateurs d'orgues historiques, et l'orgue en question a été construit neuf en 1991 avec tout son savoir-faire.
Ce n'est pas une copie d'un instrument précis, mais il est construit dans le style allemand baroque : la particularité de cet instrument est que la sonorité de chacune des parties de l'orgue (werk) est bien séparée, et le timbre est rafraîchissant.
Il semble que cet instrument de Milan fasse aussi l'objet d'un enregistrement de l'intégrale de l'œuvre de JS Bach (Deutsche Harmonia Mundi)par des différents organistes, mais est-ce terminé?
Pour en revenir à l'interprétation de Kokubu, le tempo est en général plutôt calme (est-ce à cause de la grande acoustique de l'église? Peut-être). Dans certaines pièces, il n'y a pas de virtuosité excessive ni de tension trop dramatique, mais elle traite l'orgue et la sonorité de chaque note avec un tel soin que le charme des œuvres et de l'instrument sont à l'honneur. En particulier, le Magnificat et les chorals sont joués avec un sentiment de prière profonde : c'est vraiment magnifique.
La sonate en trio no3 est jouée avec un tempo généralement plutôt lent et avec des registrations veloutées, et donnent l'impression de marcher sur un nuage.
Le CD réunit aussi la petite fugue en sol mineur et la célèbre toccata et fugue en ré mineur. C'est pourquoi je recommande ce CD aussi aux néophytes.

・Par Yoshiyuki Ishida
(Critique technique d'enregistrement)
Il s'agit d'un enregistrement par sessions en octobre 2011. L'acoustique est très riche et fait sentir le grand espace et l'air d'une église en pierre, mais malgré cela, la brillance de l'orgue est entendue sans être confuse. Cette ambiance naturelle de l'enregistrement a certainement été obtenue grâce à un décalage du temps bien dosé, qui sans doute fut réalisé par deux micros. On n'entend presque pas de bruits extérieurs, sauf dans les parties douces (bruits de soufflerie). Cote technique d'enregistrement : 90/100.
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by momoyokokubu | 2013-05-21 07:07

日本でのおもしろ写真

15日間の日本滞在のあいだ、

これぞ日本の風物016.gif

といろいろ新鮮な風景を堪能しましたが、今までと違ったのは、

その1。夫と娘と一緒の行動が多かったこと(視点が違うからか、妙なことでもやたら盛り上る)
その2。自分にとって1988年以来初めての春の日本だったこと(25年振り?!)
その3。関東だけでなく、1週間のうちに東北と関西にも行ったこと

の3点。


昨日から家族3人で撮りためた写真を整理していて、
「何この写真!」
「いつ撮ったのこれ〜」
と、同じ物を見ていても全然違う写真をそれぞれ撮っていた時もあるし、別行動時に撮っていた写真もあるしで、旅行が2倍楽しい。

その中から、都内、関西、東北での写真を、ブログ用に、厳選〜。
あっ、でも、深い意味はないので、「どこが面白いんだ?!」と思う方、今日はスルーして下さいませ(音楽全然関係ないです)。

都内のLa Photo

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渋谷駅ビルの、大きなガラス張り通路からの眺め。

ここで最初は小降りの中をふつうに人が歩いていたのですが、「斜めにも渡れる信号」というのがベルギーにはないため、夫と娘は

「すっごいスペクタクルだよね〜」
と立ち止まって見物。

すると雨が強くなって来たのか、一斉に傘をさす人々。

それも、花が咲くように、一斉に傘をさしたのでした!

「演出家、ブラボー」と、叫びたかったベルギーおのぼりさん一家。
この場合、演出家は…神様?雷様?

そのあと、高校生の娘のために遊びに行った竹下通りで、折り畳み傘を私が渡してあげたのに、かさをささないベルギー人、ふたり。

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「雨が降ったら、傘をさす。」という考えが何故ベルギー人には希薄なのか?そして何故日本人はみんな傘を携帯しているのか?わたしは、ちゃんと携帯していたし、この時もさしていました。25年も日本に住んでいなくても。←意地?!



関西のLa Photo

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宝塚周辺で乗った、阪急電鉄のグリーンのベロアの座席と光り輝くその床。
「この座席まるごと自分の部屋に持って帰りたい〜!」
と騒ぐ、若干2名の人たち。
「このぐらい自分の部屋の床をきれいにして下さい〜!」
と叫ぶ母1名。

公共の場がこんなに奇麗だと、こんなに移動も気持ち良いのだということを忘れていました。

この1週間後に、トランジットでローマで数時間過ごしたら(4時間もあったので市内観光を組み合わせたのですがなんという、Caos!!!)、どこも「死ぬほど」ごみだらけだったため、夜中にブリュッセルの空港に着いた時、真夜中のお掃除部隊が出動していて、3人で思わず拝みそうになり、明らかに「ぴかぴか床症候群」に罹ったことを認識しました025.gif



東北のLa Photo


石巻、遊楽館のオルガンを制作した勝浦オルガンのアトリエを、わがままを言って演奏会のあと見学させていただいたのですが(夫がオルガンのアトリエフェチのため)、

「ハルモニウムがいっぱいある〜!!」

と、夫が萌えながら撮った写真。
(実際には、この位の幅の楽器なら、仏式ハルモニウムではなく、リードオルガンという英米式の足踏みオルガンで、これはヤマハ製のコレクションらしい)

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大事な古い楽器が並べられて、毛布がそれぞれきちんとかかっています。ひろびろとした郊外ならではのアトリエは、最大で6メートルの楽器を中で組み立てられるようになっているということで、私たちが親しくしているベルギーのスパ(の、街からは随分離れたステールというところ)にある、トマ・オルガン製作所の風景を思い出したのでした。こちらも天井はあくまでも高く、「楽器が王様」の場所(この写真では、ドミニックさんの誕生会のため、風船も他のところではなくてオルガンに付いています)。

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…などという説明を抜きにしても、滅多にカメラに触れることのない夫が石巻で唯一撮った上の写真、あまりに変で面白くないですか?!?!仙台で今回お世話になった私の高校の同級生の旦那様と、私は全然違うところを見ているし…私は受けました019.gif!!


この旦那様は演奏会当日、車で仙台から送り迎えして下さり、私の友人である奥様の車は娘さんと私が一緒で女子車両、夫と旦那様と息子君は男子車両で、夫ともいろいろ英語でおしゃべりしてくださったようで、夫はとても楽しいときを過ごさせてもらいました。

「この次は『なまこ』っていうものを食べるように言われた〜」ということです(た、たべたことない…たべたいかわからないぞ私は…)。

































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by momoyokokubu | 2013-04-19 18:16

都立国立高校

都立なのに、国立(こくりつ)ってどういうこと?!

と、東京都内、武蔵野出身でない方から見ればわけのわからない高校の名前です。

でもこれは、国分寺市と立川市の間に作られた街だから、それぞれの最初の漢字を取って、

くに・たち

になったという、なんとなく不思議な名前の由来です。

その街の高校だから、くにたち高校。

それが、都立だから、とりつ・くにたち高校になってしまったわけです。

わたしは、その上、こくぶという名前なので、(国分寺の出身ではないのですが)余計ややこしいのですが…

さてこのクニコー。私が幼稚園に通っていた頃、幼稚園の通学時間は大人の足で1分でした(家をでて、角をまがると幼稚園)。そこを、毎日走りながら通り過ぎる人々がいました。

それも、

くりぼ〜!!!ふぁいとぉ、ふぁいとぉ、ふぁいとぉ〜」

と全員で叫びながら(と、私たちの耳には聞こえた)。

これが私の頭に国高が刻み付けられた最初の記憶です005.gif

子供にしてみれば、「この人たちは何故、叫びつつ、走っているのか?」
と謎だったに違いないのですが、私は、「たけや〜さおだけ〜」の、不思議なダルいような夏の夕方のスピーカー声と共に、「街にはそういう声が聞こえる時間がある」ぐらいに受け止めていました。

わたしには、可愛いリスの双子のような、年子と3歳下の弟たちがいたので、

「K君S君くりぼーきたよ!」

と呼び集めて、国高バレー部女子(か何かわかりませんが)の行列が走り去るまで、洗面所の窓から見物したものです(ほぼ毎日)。いやいや。暇でいいなあ…


さて、長じてくりぼー、もとい、くにこーに壁を登って侵入すると走って5分(最短距離)という、通学時間が稀少に節約出来る学生生活を送れたお陰で(普段は、歩いて15分かけて堂々と正門から通学していました。念のため。)、帰宅後にピアノとオルガンの練習ができたわけで、そこに家がありそこに高校があったという地理的な幸運なしに、私のその後のキャリア(と言うとおおげさですが)はあり得ませんでした。

その高校のとなりにあった中学校(そこも走って6分)で、新入生歓迎会の時に、陸上部に勧誘されて放課後走り始め、高校に入ったあとも、中学校と高校が一緒だった先輩にそのまま陸上部加入を即決され(腕をひっぱってつれていかれた)、ひきつづき800メートルをやった3年間でもあったので、弟たちには「お姉ちゃんついにくりぼーになれたね!」と言われた…かどうかは忘れましたが、陸上部は絶対に声を出しながらは走らないということをそこで学びました。なぜかというと一秒でも速くたどり着かないといけないからでしょうか?

国高は随分大きな高校で、当時50人ひとクラスで各学年10組までありました。
クラスはきっかり女子25人男子25人。

ここまで書いて、「学校の先生方はややこしいことは嫌いだったのかな」と思う位、わかりやすい構成の学校でした。クラス替えも3年間なし。校則もなし。そんな中、勉強以外の行事は盛りだくさんで、今振り返ると

ほんと飽きなかった

これが私の高校の印象です。

でも、このブログで今日述べたい事は、そんなクリボー伝統にかいま見られるような「運動の盛んな」高校だったのに、そんな荒々しい人たちの芸術面はどうするのか?を考えた人がちゃんといた、ということです。

芸術は、音楽、美術、書道の3つから選べました。なんとなく、ここにも「適当」感があります(この、適当、は、悪い意味での「いいかげん」ではなく、「良い加減」という意味です)が、まあ、「好きなのひとつ選んで3年間やりましょう」と。

その音楽の人を中心に、芸大出身でテノール歌手だった当時の音楽教師、森先生は

「毎年ベートーベンの第9を演奏会で歌う」

ということを一年の目標にしていらした。たしか、やりたければ、美術、書道の人も参加できました。実際には、3年間に一度参加する、という決まりだったと思います。第9シンフォニーの、最後の楽章まで、黙ってじっと立って舞台で我慢する、ということや、ドイツ語の意味は全くわからなくても丸暗記すれば歌える、ということもそこで学びましたが、音楽の授業の中でも「先生がつまらない事はやりたくない主義」のような空気があって、景品が出る作曲コンクール!とか、いろいろありました。

そのコンクールは毎年ではなかった記憶があるのでその年たまたまだったのかもしれませんが、

「陸上の試合があるため忙しいからソナタが一楽章と二楽章の半分しかできてないけど弾きます」

と言って、音楽室のグランドピアノをばーん!とフタ開けて練習もなしに(うわ、音でかい!と思いながら)一楽章「半」だけ弾いたイ短調のソナタ第1番という作品で(桃代作品番号Op.1)見事第3位に輝き歌舞伎の絵がプリントされた黒いTシャツをいただきました(よく覚えてるなあ)。

それ以降作曲というようなものは、和声や対位法の宿題以外したことがないので、Op.1で、既に未完成という、考えたらすごいキャリアですな。

さて第3位をもらって味をしめたのか、前後ははっきり思い出せないのですが、この森先生のところに行って、「音楽の道に進みたいんですが…」と、かたまりつつある夢を述べたのです。私のピアノの先生は私には期待していなかったようだったので、言い出しかねたのか、まず森先生に「ピアノじゃなくて、パイプオルガンをやってみたいんですが…」と、まだ弾いた事もない楽器なのにお願いして、国高出身の先輩を紹介してもらいました。芸大で作曲を勉強していた方で、その方にオルガンの先生などを紹介していただいて、オルガンを始める事が出来たのでした。

思い出話、長くなりましたが、国高はとにかく人数が多かったのとクラス替えがなかったのとで、いまでも同窓会と言っても知らない人の方が多い学校で、同窓会会報を読むたびに「自分の学校なんだけど知らない学校みたい〜」と思っていました。そこに演奏会のお知らせを載せたらいいんじゃない、と家族には言われてもなかなかお願いしづらかったのを、今年は気合いを入れてメールでお願いし、同窓会担当の方のスピーディな対応で、国高同窓会サイトに告知していただけることになったのです。

国高同窓会サイト、どなたでも見られますので、ぜひクリックして見てみて下さいね!森先生亡き後も続けられている第9演奏会や、甲子園にも出場した野球部の近況、毎年はげしく盛り上がっていると思われる秋の文化祭…なかなか楽しそうです。

国高、ありがとう!

国高同窓会ツィッター
の方の告知も、ツイッターをしている方は、リツイートしていただけたら嬉しいです!

















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by momoyokokubu | 2013-03-26 22:51

4/15予習編その3

その1その2にひきつづき、その3、行きます。

4月15日の武蔵野市民文化会館での演奏会の3曲目は、ついに出ました、バッハの


トリオソナタ第3番038.gif!!!!


なぜこんな「まわりくどい」ことをしてるんだろう、という気分にならないでもない、私の
「トリオソナタCD」シリーズ。

バッハが書いた、6つのトリオソナタのひとつひとつを一枚一枚別のCDに収めるということを思いつき、ソナタごとに一番ぴったりなオルガンに行って隔年で録音し、一年後に隔年でリリースして行くという…それも自家製で…製作にはお友達大集合で、写真、グラフィック、録音を手伝ってもらって…日本では流通もしていただいて…ああ、そう書いていると夢のような企画ですね…感動して来た…


みなさんご協力ありがとうございます!!!

うるる007.gif






話が逸れました!

いや、普通のオルガニストの方々は、一台の、「これだ!」というオルガンを見つけたら、そこに幾晩かこもり、6曲のトリオソナタを、一曲ごとに3楽章あるのを、全部でまあ18楽章になりますよね、それをですね、ほんの数日のうちに!全部!録音しちゃってですね、2枚のCDとかにして、録音したその同じ年のうちにリリースしちゃったりするわけですよ!

凄いですよね!

素晴らしい事です001.gif
そのCD一箱(というのかな)買ってしまえば、珠玉の、バッハのオルガントリオソナタ全曲を一生楽しく聴ける、という!

あ、今日の主題からまた逸れました〜

でも、話がそっちに行ってしまったついでにお話しすると、私が高校生の時に初めておこづかいを投資して購入した最初の「カセットテープ」こそが、トン・コープマンの弾いた「6つのオルガントリオソナタ全集」でした。カセット1本の表と裏で全部入っちゃっていたと思います。えっ…一本のテープ?…ものすごく速いテンポで弾いていたから可能になったのか?…カセットってそんなに長時間のものを録音出来たんでしたっけ…そういえば90分とか120分とか、ありましたね!…あんな手のひらに入るような小さいカセットの中に、6曲全部!買った時は嬉しかったですわ〜。

それで、トリオソナタ第3番!これがまあ、全集では、曲順に入っていますので、3番目に、入っていたわけです。この曲は、以前に、台所でラジオを聴きながら食事作りをしていた母の手伝いをしていて、聴いたことがあり、とにかくこの曲をもう一度聴きたい!と思っていました。

初めて聴いたときに、お水の音や、炒め物をする音の向こう側に、バックグラウンド的に流れていたはずだと思うのですが、

「わわわ!何この音楽!」

と口がぽかんと開いてしまいました。

そして、周りの物が一切見えなくなり、他の雑音も一切聴こえなくなった…

ような印象があります。


聴き終わってはっと現実にもどったらフライパンがこげていた…かどうかは忘れましたが、

「今の、何だったの!全然思い出せない!!」009.gif
…心を奪われすぎて、脳みそのスイッチ切っちゃってました054.gif


ただ可憐なメロディーだったこと、デリケートでじわっとくるハーモニーだったこと、流れるようなパッセージに満ちていたこと…

曖昧な、つかみどころのない、…

「もう一回やって!!!!!!!」

…クセになりそうな。
そうですaddiction。

心の、どこかを、こう、ぐぐっと刺激していくものがあるのです。

かといって、「いやだ、あのメロディーが頭に染み付いちゃってはなれない〜」というタイプの…

(個人的には、ビゼーの「アルルの女」とか。ラジオでふと聴いちゃったりすると、もう一日中リフレインしちゃって大変なことに。耳にくっつきやすいメロディーなのでしょうか。ぜんぜん好きじゃないメロディーを、気がつたらくちずさんでいたり。)

…そういう音楽ではないのです。再度再度聴かないと、とにかく味わえない気持ち。

というわけで、トリオソナタ第3番を「もう一回聴いちゃお053.gif」っとやろうとすると、なにせ、カセットなので、



ぐるるるるるるるるるるるる


と早送りしたり


ずとととととととととととと


と巻き戻したり、カウンターの数字を凝視しながら、トリオソナタの第3番だけ聴くためにまあいろいろ苦労したという、80年代のお話でした(昭和です)。




と、いうことでですね、全く今日のはお勉強になっていないのですが、



しのごの説明したくないぐらい良い曲です。



それなのに〜それなのに〜全然有名じゃないので、さみしいような、うれしいような(大事な物はひとりじめしたい)016.gif


あまりに大好きな曲なので、トリオソナタCDシリーズ、一枚につきひとつのソナタを録音して来て、第3弾のd−Moll、ソナタ3番を録音出来たことでひとつの大きな夢がかなってしまい、満足して、続きが録音出来なくなるという、「ポスト・ドリカム・トゥルー・ブルー(あるのかそんな言葉)」にはまりこまないように自戒しつつ、この春の演奏会では、

4月8日(月)宝塚ベガホール(19時から):第1楽章
4月13日(土)石巻遊楽館ランチタイムコンサート(12時15分から):第1楽章
4月15日(月)武蔵野市民文化会館(19時から)::ソナタ全曲1、2、3楽章

3会場でかならず弾かせていただきます!!

第1楽章だけでもかなり美しく、弾いていて陶酔するぐらいですが、3楽章を続けてお聴きいただくと本当に心が震えます。

なので、当日、「今の、何だったんだ!」とならない為にも、予習として聴いておくことは、おすすめです。


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本日のまとめ

武蔵野のコンサートの3曲目は、バッハのオルガン・トリオ・ソナタ第3番ニ短調、BWV527です。
楽章は3つあって、

第1楽章=アンダンテ(散歩しているようなテンポで)
第2楽章=アダージオ・エ・ドルチェ(リラックスした気分で、そして甘く)
第3楽章=ヴィヴァーチェ(生き生きと、速く)

という構成で17分半ほどの作品です。
(トリオソナタの中では長い方です)


本日の聴いとこう!


バッハ/オルガン・トリオ・ソナタ第3番ニ短調BWV527



(番外編)

これは、かならずしもお薦めの演奏ではないかもしれないのですが…
探してみたら、やっぱりありました。トン・コープマンヴァージョン

最初の楽章、私の散歩のイメージと全然ちがうテンポです。これは「小走り」ではないか…あるいは「競歩」…実際、このYoutubeでは13’45と、ありえないぐらい短い時間でひき逃げ弾ききっていらっしゃいます(多分2楽章の繰り返しが省略になっている?)!
でも、これが、1986年に、私がカセットで購入したヴァージョンだと思われます。
こんな演奏だったのかあ…思い出せないわあ…と思いながら聴きました。
私の解釈と随分違いますが、これが歴史的演奏なのは確かです。

056.gifコープマン氏をご存知ない方にひとこと:世界的に有名なオランダのチェンバロ奏者で、アムステルダム・バロックという一世を風靡したバロックオケの指揮者。オルガニストでもありますが、タッチはやや「固い」。オルガンは「なでて」鳴らすものなのに彼は「叩いて」いる。それなのに巧いのです。独特だけれど楽しい解釈。



















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by momoyokokubu | 2013-03-22 07:47