おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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普通の毎日

日本に15日滞在して、そのうち8日間は、それぞれ離れた地域で3回演奏会があり、少しずつ違うプログラムを演奏し、懐かしく心がじわっと来るような再会や、メールのみでやりとりのあった方たちとの初めての嬉しい出会いがありました。

その中で、実家の家族にもお世話になりつつ毎日一緒に暮らし、久しぶりの教会も練習で何度も通わせてもらい、親しみのある人たちとはぎゅっと凝縮した時間を過ごして、一番時間をかけて企画した自主演奏会が終了した次の日にはブリュッセルに舞い戻ってしまったので、なんだか、すべては夢の中のようでした。

次の演奏会の準備をしつつ、奏楽の仕事もピアノとオルガンのレッスンも再開して、また普通の生活が始まりました。初めの1週間は時差ぼけ的ボケもかましつつ(教会でミサを弾いているとき、グローリアのページが見つからなくて見事飛ばしたり。←神父さんはあきらめて朗読してました)。

私の次の演奏会は月曜日の昼、フィニステール教会でメンデルスゾーンのプログラムです。

夫は明日からドイツで、月曜日の夜、ジョンゲンのプログラムです。

今日は、わたしの「名付け子」で、パーカッションを習っているJ君(12歳)が泊まりに来たので、早速6月2日の演奏会の「おもちゃ交響曲」一楽章をみんなでさらいました。ドイツ語圏の子供向けに、「モーツァルト父子の旅」というナレーション付きのコンサートを企画していて、私はピアノフォルテという昔のピアノを弾きますが、「おもちゃ交響曲」(実は、レオポルド・モーツァルトの作ではないのですが)では太鼓とか、トライアングルとか、おもちゃっぽい楽器が「ちゃっちゃっ」と合いの手を入れるのを、私の周辺の子供たち5人(ピアノの生徒とか、…)に弾いてもらうため、その曲の打楽器類パートはわたしがウラで仕切るのです(そういうのを「指揮」とも言うが、私のやっているのはもっと「こどもだまし」なもの。だまされて弾いてくれる子供たち、可愛い。)

みんなで楽器を持ってピアノの周りに集まり、楽譜を肩を寄せ合って読んで行くと(第一ヴァイオリンはプロの人なので今日の「下練習」は来ず、夫がピアノで足りないパートを弾いていた)、私も老眼が始まったことが顕著にわかります(子供たちは見えるのに私は見えん!)。

それにしてもトライアングル、2小節の間つづけてなめらかに弾くのとかって、難しいのね。

第2ヴァイオリンパートの娘は、練習のあと、ひとりずっとメンデルスゾーンの協奏曲の「いいとこ」(のみ。ダイジェスト?!)を弾いていた。先週は日本でバッハとかバロックものにどっぷり浸っていたのに、いま家の中にはロマンティックもの(モーツァルトはクラシックだけど…)の音がずっと聴こえている。

自分のうちで良いことがあるとしたら、隣近所との暗黙の了解で、朝9時ー夜10時の音出しでは壁を叩かれないとわかっているという状況の中で、鍵盤楽器が家の中には3台あって、最悪の場合でも家が縦に細長いため3つの階で同時に練習できること。

そして、練習の合間に、好きなときに食べたり飲んだり出来ることだなあ、としみじみ思いました。

これ以上の環境を望めば、ばちが、あたりますね。

(それはそうと「ばち」、って何のことでしょう?
昔、弟が「バッチが当たるの?」と訊いたっけ。
たいこの「ばち」だったら、痛そうだわ〜。)

でも、バチ当たりなことに、

(…今自動変換で、バチ当たり=罰当たり、って出ました!バツのことだったんですね〜)

私たちには「小さいパイプオルガンと一緒に住みたい」という夢もあるんですけど…

それはいますぐの夢ではないし、やっと初夏ともいえる季節に入りつつあり、教会に出掛けて練習するのも楽しい今日この頃です。

私たちには、

音楽室と
台所と
教会

があれば、普通の生活が営める


ということです。


演奏会で旅をするのが非日常なら、そこには音楽室の代わりになる場所と、台所の代わりになる場所と、中に入れてもらえる教会が、確かにあった。これからの季節、よそに演奏しに行く機会は増えますが、普段からこの3つを意識的に「大事」にしたいです。

そういえば、だいじ、っておおきいこと、という字なんですね…。


小さい熟れたアボカドを、朝ご飯のトーストに載せて食べるのが幸せな、普通の初夏の日。

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(普通感を出したかったので「そのまんま」な写真で失礼します…)


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by momoyokokubu | 2013-04-27 05:17 | ひとりごと