おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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浮かれてない | Not so light hearted

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ミラノでの録音が終わり、その週の終わりには時計を1時間遅らせる冬時間になり、
秋休みが1週間ありました。

ベルギーで秋が深まったとき感じる事はいつも同じ。

「何をすればいいの!まだクリスマスの準備するのには早いけど、もう冬が来る!」

そういうはやる気持ちが心に渦巻くのは、都市に住んでいると、冬ごもりの準備とかしなくてもいいから何かしたくても出来ない〜、という矛盾があるせいかもしれない。

と、今年なんとなく気づきました。

セントラルヒーティングだから薪を蓄える事もできないし…
食料を貯蓄しようと思っても地下の物置に行くのと近所のスーパーに行くのと手間は変わらないから無駄だし…

だからこの気分をなんとかするために今年は思い切って台所の壁のペンキを塗り替えました。

でももとはといえば、ミラノでの録音のせいなんです。

桶屋が儲かる話じゃないけれど、

1。録音中にはごはんの時間がずれることもあり、ミラノではホテルではなくてアパートホテルを借りた。
2。そうしたらそこにエスプレッソ・マシンがあった。
3。そのコーヒーはイタリアンでとってもおいしかった。アパートに香りが充満して素敵だった。
4。数日そこで暮らしただけなのに、うちに帰って来たらそのマシンがないのでさびしかった。
5。旅行で物入りだったばかりなんだけど「ものごとには起承転結が必要だ」ということになり(?)同じマシンをブリュッセルの電化製品店で買って来た。
6。ぴっかぴかのマシンがうちのいつものふつーの台所に置かれている様子はわびしかった。
7。台所も片付けたくなって結局、壁の色も変えようということになった。


録音が終わって結構手が疲れていたのですが
その手にローラーを持ち替えてペンキを3度塗りして
いろいろごしごしこすって汚れをおとして
窓もきれいにみがいて


なんだかんだやっているうちに、

あの、「秋のリス」のような焦燥感が収まっていました。

でも、もっと深く突き詰めてみれば、
イタリア語が出来ないのにイタリアに行って録音したので、いろいろな事件が起こってもうまく解決できなかったこともあり、(予感はしていたが…)せっかくの大イベントだったのにぜんぜん浮かれた気分になれなかった。

写真もちょっとしかないし、(なにしろ大事な良いカメラを最終日前日に盗まれてしまったのだ)
録音はまだ聴いていないし、(すぐ聴くと否定的になることもありひと月ぐらい寝かせているのです)

若い時は何かが終わると、一種の音楽的な自己嫌悪は残るものの、
「終わった〜嬉しい!」
という開放感がまああった気がするのですが、

最近では
「じっと我慢ね。今はぜんぜん意味が分からないけど」
というイベントが多い事よのう。
(全体にうまくいったのかどうか、どういう意味のある出会いだったのか、などが気になりすぎて、自分が燃焼したかどうかはあまり関係ないというか)

それを、壁のペンキ塗りで発散し、
おいしいエスプレッソで「楽しかった思いで」に変えて起承転結をはかる。

計算高いリスになったものです。











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by momoyokokubu | 2011-11-12 16:39 | 鍵盤楽器