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おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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5月の終わりに | The end of May

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具合があんまりよくないな〜

と思いながら暮らしていたら、血液検査でばっちり貧血だったことが判明。

6週間の鉄分補給生活を始めました。

飲み易く体に合うFloradixの大瓶を冷蔵庫に入れた。そういえば娘が生まれたあとも6週間飲みました。

朝は卵をひとつ食べる。(きょう食べてない)

でも毎日毎日鉄分を正しく摂るのって難しいです。
案外気がつくといいかげんな、適当な食事をしている。
鉄はビタミンCも一緒に採るとか、フロラディックスは食前30分前とか〜気をつけないといけないみたいです。

さていろいろなことがあった4−5月。

ブログに書きたかったことは

*堀込ゆず子さん&フレンズの東日本大震災チャリティーコンサートでマルタ・アルゲリッチも聴けたこと。みんなノーギャラで登場。ホールは当日券を求める人たちで新宿駅みたいにごったがえしていた。もう開演時間になってしまって、チケットの用紙がもうなくなったのかなんなのかわかりませんがコンセルヴァトワールの簡易チケット売り場の人が逆上して「もうなんでもいいから50ユーロ下さい!」と言っているその手に紙幣をどんどん握らせて会場になだれ込んだ(いや、おおげさじゃなく)。アルゲリッチさんは凄かった。なんでそんなにすごいんだろう。説明出来ない。こっちの心臓をぎゅっと握りにくる演奏。まっすぐに「個人的に」こっちに来ちゃう音楽。また、堀込さんはきっと人格者なのだろうなあ、ということを感じたコンサートでした。長い、いろいろな音楽のいっぱい込められた、聴きごたえ充分のコンサートでした。堀込さんのファンがいっぱい来ていて、知っているひとりからは「同じ日本人として誇りに思うだろう?」と。ベルギー人のファンたちは、堀込さんが優勝された地元エリザベス女王国際コンクールのことを本当によく覚えていて、その後、堀込さんがベルギーに在住されることになったということを誇りに思っているんだなあ、と思ったのでした。045.gif

*5週間の月曜日コンサートで寄せ書きとチャリティー箱を置いた結果、455ユーロをLundi d'orgue名義でベルギー日本領事館を通じて日赤に送金できたこと。来て下さった方がた、どうもありがとうございました。

*マキシム・ヴェンゲロフの復活リサイタル(?)に行き、ブラームスのヴァイオリンソナタを1番から3番まで聴いたこと。この人はヴァイオリンの神童だったのだけれどデビューしていっぱい弾いたあと、この3年間指揮の勉強をしていてリサイタルをやめていた。若かった彼が、私の通っていたロンドンの音楽学校に出没していた頃を思えば立派な大人になって(うるうる)007.gifというのは冗談ですが…娘もイザイの無伴奏のCDを聴いて「なにこの人!信じられない!」と言っていたので「きゃあきゃあ本物!」という感じでちょっとミーハーに聴きに行ったら…後半はヴェンゲロフがサポートしている若者オーケストラが登場するわ「音楽青年の未来とは!」など演説が入るわで「こういうのってブリュッセルならやれるからやっちゃいましょう」という感じのごたごたした不思議なコンサートでした。ブラームスはまたそのうち円熟したら聴かせて下さいと思った(偉そうだな。すみません)。ピアニストはわたしは断固反対。ヴェンゲロフ氏と音も音楽も全然違っていて「折角のブラームスが。」とわたしは握りこぶしに力をこめた。それにしてもブラームスのヴァイオリンソナタをひとりだけ全曲暗譜して弾いたヴァイオリニストを初めて見た(なんか必死に譜めくりしてもらいながら弾いているピアニストが可哀想じゃないか)終了後すでに夜の11時半になってサイン会に並んでいたわたしたち。「ママもういいよ帰ろうよ」という可哀想な娘をひきとめ、コンチェルト特集みたいなミーハーなCDを購入し、サインしてもらう。「若い頃ロンドンで聴きましたよ。」と言ったら、「あっそう?」だけ言われました。ミーハーも苦労するね。いやご苦労なのはソナタ3曲も続けざまに暗譜で弾いてトークしてサイン会までやっているヴェンゲロフ氏であろう。

*細川俊夫作曲のオペラ「松風」初演の招待券を頂いて観に行ったこと。当日夫はオルガンリサイタルがあったが、娘が「譜めくりアルバイト」をすることになり、わたしは劇場の人となることができた。ここでもPray for Japanキャンペーンを張っており、募金箱や折り鶴もちゃんと入り口正面にありました。このオペラはもちろん震災とは関係なく予定されていたものに違いないけれど、海の荒々しさを見て東北を想いました。海、月、さびれた漁港などの雰囲気、左遷の寂しさ、姉妹の妖しい愛情。などなどが、奥行きの感じられる幻想的な舞台で、踊り手とオペラ歌手が入り乱れて激しく移動する中で表現されていました。出だしは歌はなく、ただ現代バレエのコレオグラフィーで、ミニマルな効果音みたいな音に合わせて舞台を跳ね踊る、「とた、とた、」という音が続きました。踊り手の足が舞台にリズミカルに当たる、それだけが、一種のなまめかしい音楽に聴こえた。わくわくする幕開けです。「いつ歌うかな?」と。歌手も良かったし…特にソプラノの若い方の姉妹の役の人の声!空中につり下げられて「ななめ・さかさ」になりながらどうやってあんな高音を出せるのだ?能のおはこ(?)である「松風」がまったく新しい「Matsukaze」になっていたのにもかかわらず(能の「松風」観たこと無いけど)、とちゅうから4つに区切った壁のない家の枠が天井から降りて来たりすると「すきまかぜも吹いている日本の家屋〜!」という感じで、また、音楽が日本のうら寂しさを豊かに表現していて最高でした。

*夫が書いたマグニフィカトのオルガンパートを合唱と弾いたこと。もう一度やることになりそうなので嬉しい。少しピアノと合唱で練習したほか、当日しか全員そろうリハーサルがなかったので、トランペットとバリトン歌手と合唱とオルガンでまるで本番が初めてのまともな演奏ということになり、無事には終わったけれど「もういちどやらして下さい。お願いします。」という気分です。

*バッハのCD第2弾がほぼ完成。印刷所に入れます。日本への航空券も先週購入したので、これを印刷所に入れると家計は傾くであろう。嬉しいけど悲しい。貧しい6月。印刷所に入れる直前は「やめようか」とすごく悩みます。今まさにそうです。なんでやねん。もっと達成感が欲しい。ぜんぜんそういう気分が訪れない。「もう一回やり直したい」と昨年のCDの時も思った。でもやり直したって同じ程度のことしかできないんだから我慢しなさい。と自分を説得して印刷屋に入れて、その月は経済的にほんとうに苦しかった。またそれをやるのね。という、嬉しいんだかなんだかわからない気持ちです。

*バラが美しく咲いた。おととしの冬植えたものが去年の5倍ぐらい咲いた。来年はどうなるんだろう。なんてバラは偉いんだろう。こんなに美しく咲くって信じられない。近年どんどんバラが好きになってしまったが、小学生の頃「すずらん」が一番好きでバラはきらいだったなあ〜と思いを馳せた5月でした。ちなみにすずらんはネコなんかがかじると猛毒という話なので植えていません。今でも形と香りは好きです。

*オランダ語は6ヶ月で5回休んだ。週2回だから、元は取れたであろう(そういう根性って…)。そして来週はしっかり試験があるのだ。大丈夫なのか?それにしても楽しかったことは楽しかった。新しい言葉がわかるようになっていくのは耳からうろこです(そんな比喩はありません)。それもなぜか試験の前日はイタリアのミラノに行かなければならない。日帰りで4時間だけオルガンを触って帰ってくる。イタリアの神父さんたちはフランス語も英語もオランダ語も喋ってくれないので「イタリア語日常会話」のCDを家で鳴らしている状況で次の日のオランダ語の試験は大丈夫なのか。それに卒業式の日は日本に発つのでサーティフィケートももらえないかもしれない。趣味の語学、「それでもまあいいじゃないか。やらないよりかはやったんだから。」の精神でなんとかやめずにここまで来たという感じです。

*ピラティス:ぎりぎり16回のチケットを使い切れそうです。少なくとも四十肩はぶり返さなかった。これもなんとか乗り切ったと言って良い。


こんなブログ面白くないですね!でもいちおう載せます。書かないのに慣れすぎちゃったみたいなのでなんでもいいから書かないよりは良い、ということで載せます。

最後にとってつけたようですが日本のことやっぱりずっとお祈りしています。
よく政治のことが把握出来ないのですが、とにかく事態が改善するように、頑張れ…と祈っています。











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by momoyokokubu | 2011-05-28 20:37 | 鍵盤楽器