おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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チェンバロ&オーボエ・コンチェルト| Concerto for Oboe and Harpsichord

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日曜日。着替えて、練習してから、チェンバロの運搬用の布ケースが破れていたので、繕う。
お鍋の中ではカボチャのスープがことこと音をたてている。

お昼ごはんにを食べた後、友達の車が来る。
一晩中雨が降ったお陰で、雪が解け、チェンバロを無事に運ぶことができた。

きょうのコンサート会場は、現代的な、ブリュッセルのドイツ人カトリック教会。
まず椅子を動かす…

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415ヘルツに調律する…

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「おーいみんな練習するぞ〜」

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今日弾く協奏曲BWV1059は、バッハが最終楽章を未完にして残されているので、このオーボエ吹きのステファン・ヴェルドヒェム氏のアイディアで、オーボエとチェンバロの協奏曲に編集したものです。と、いうのも、未完の1059の3楽章は、バッハがカンタータ35番のシンフォニアとして使っているものと同じ曲で、出だしをチェンバロソロ用にアレンジしてあるのが、未完になっている、ということらしいからです。カンタータの方の楽譜の音をもとにして、チェンバロとオーボエがソロになるように書き換えたのは、バンド(?)のお抱え作曲家。

はい、練習中。本日、暖房が故障中だそうです021.gif

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ええっと。楽譜を準備した時に一段張り忘れたみたいね。わかってはいたのよ。やっぱりへんだもんね。はい1センチの隙間に手書きで書くわよ。(通奏低音のところで良かった:音が少ない。)

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練習、次行きますよ〜。
カンタータBWV186。わたしこれ好きだなあ。これは聴いてるだけで良いんだから最高。
(でもコンサートでは譜めくりをしました。あぶないダ・カーポが2回あったので。)

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フラマン人中心の歌手陣ですが、バリトンはアイルランド出身のコノール・ビッグズ氏。少し前に別の教会でコンサート直前に転び、痛いけどがまんして歌って(「俺は腕は歌うときいらないからよ〜」って言ってたけど…)そのあと急患に行ったら左腕骨折だったそうです。根性!きょうもギブスでした007.gif

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お抱え作曲家…は夫です。オーボエ40台持っているステファンと仲良し。ふたりで
「自分たちのやりたいカンタータをやる企画を教会に持ち込もうぜ!」
と言い出して、今年からこのドイツ人教会で発足したアンサンブル、Capella Bruxellensis。
これは4回目のコンサートだったようです。わたしが参加させてもらうのは初めて。

この写真ではステファンはオーボエ・ダ・カッチャを持っています。仏語人である夫は「オーボエ・d'あかちゃん!!」と言って喜んでいますが、ヴィオラのようにディープなダカッチャの音は赤ちゃんとは似ても似つかない。

集まったのは様々なバロックオケで弾いている人たちですが、「弾きたいな〜」と思っても弾く機会のないバッハのBWVはみんな密かにいくつか持っている。弾きたくても、器楽奏者も歌手も一人じゃ演奏出来ない…

その点、オルガニストは自分一人で弾けるバッハが本当にたくさんあります。でもこのチェンバロの協奏曲は1楽章も楽しいし、まさしくまぼろし?!の3楽章も弾くことができたので嬉しかったです。

それから…ドイツ人中心の聴衆のみなさんは、終了後のレセプションでは本当に音楽が好きなのだな、とわかる大歓迎をしてくださいました。わざわざ握手しに来てくれて、個人的に、「自分はこういうところが良かった、好きだった。」と説明してくれるのが楽しかったです。それも、「自分は音楽は分からないけれどね…」と前置きして、熱弁をふるって下さる人が多くて不思議でした。

バッハに、友情に乾杯069.gif
来年もCapella Bruxellensis頑張れ。

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写真はひまでついて来た娘が撮りました(実はスープ作ったのも運搬などの雑用をしたのも彼女でしたが)026.gif

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We had a concert in the German Catholic Church of St Paul's in Brussels.
(the second photo)

The ensemble, Capella Bruxellensis was founded in the beginning of 2010, by the oboist, Stefaan Vergeghem and the composer-arranger of the group, who is ... my husband.
(the fourth and eighth photo)
They arranged the unfinished third movement of the Bach's BWV1059, to be played as a concerto for oboe, harpsichord and strings+BC, after the cantate 35 which includes the same music as a sinfonia.

And I was the lucky harpsichordist to inaugurate the piece016.gif, which meant the reparation of the harpsichord cover before the dinner(the first photo), transporting of the instrument with Stefaan (with a luck: the snow had disappeared after the night-long rain), moveing the chairs in the nice modern inside of the church (second photo), tuning the harpsichord (the third photo), coping one line that was lacking in my do-it-yourself music(the sixth photo), and finally playing it(the fifth photo) 006.gif

They are all established Baroque players and the project between friends to play Bach's Cantates attracts still. Good to play some BWVs which we have never had occasion to take part in…and in my case, a nice (newly re-arranged!) concerto! Even if, we, the organists are the luckiests to have the most BWVs to be able to play alone ourselves… we want always more Bach…

The Cantate 186 was also in the program. My husband was at the keyboard, and I was turning pages (with two rather dangerous da capos!) and enjoyed listening to the lovely music043.gif

After the concert, the mainly German audiences came to speak to us during the reception.
They were kind to express why and how they liked the concert, and that, often with a little preambulum of 'I don't know well Music, but…'. This attitude impressed me somehow.


Long life, for the Capella Bruxellensis!
Cheers to Bach, and to the friendship069.gif

(Photos by our daughter)

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by momoyokokubu | 2010-12-06 07:06 | 鍵盤楽器