おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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デュルフレのレクイエムのコンサート | Duruflé's Requiem

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ジュマップでのコンサート。
教会に少し暖房が入ったので、合唱もオルガニストも凍えることなく無事に演奏会ができました。

暖房を入れます、と言われていても、実際はあまり違いを感じない教会が多い。けれどもゆっくり3時間かけて少しずつ室内気温をあげて行く方法だったので、こんなに広いのに、自然な感じで適温になっていました。そしてオルガンのトランペットなどのストップ、リード管も音程が狂わずにすみました。

合唱は直前に数えたら、地元の合唱団の人も加わり、80人になっていました060.gif

そして、
「学生のみんな!やればできるじゃないか!」
という、美しいベルベットの様なハーモニーが聴かれたのです。
心が合わさったし、教会の中で聴いていた人たちから割れる様な拍手が起こった。
教会堂の中は音響の効果もあって、なかなか「魔法のような」時間だったそうです。

オルガン台からは、そうした全体の音楽を聴く事はできません。
すこしずつずれて聴こえるし(階上で音がきっちり合わさっていたら、「階下では」ずれているのでまずい)オルガンの音が合唱より強く聴こえますが、階下では聴衆の目前の合唱の方が迫力あるので、みなさん「良かったわ〜」と言ってくれました。

いつでも、合唱団と指揮者やソロの歌手がお辞儀をしたあと、オルガンの方に手を差し伸べて、指揮者が拍手をうながしてくれます。
「おお、そこにいたのか!」
みたいな感じでお客さんが顔を上げます。
わたしはそんな時、遠い、オルガンのバルコニーから
「どうだったでしょうか?楽しめたかな?」
とみなさんの表情を見てしまい、
「あなた、挨拶のときあんまりにこにこしないわねェ〜」
と言われています。

自分の演奏のあと、むすっとしているのはいけないと思うのですが、かならず「後悔」するパッセージのことがアタマに一番強く残っています(私の場合)。そして「下ではどう聴こえたのか?」という懐疑心のような…

ところが、昨日は、音楽院では器楽奏者である、歌い終わった学生さんたちが階上を見上げながら、

どすどすどすどすどす071.gif

オケの人が楽器を手に持ったままソリストに贈る、あの拍手(拍足?)をしてくれたのです。

教会堂に広がる地響きのような、大きな「喝采」。

よく見たら手には楽譜しかもっていないのだから、地元合唱団の人たちのように、譜面を小脇に抱えて両手でぱちぱち拍手する事は可能だろうと思うのですが、習慣というか、木製のひな壇を足でドスドス。ひゅうう!と口笛を吹く人までいて、

自分でもびっくりしたのですが、


ちょっと感動してしまいました。


初めてそんな拍手をもらった気がします。
気がついたらなんだかにっこりしていた自分012.gif

いろいろ大変な手弁当のコンサートだったけれど、幸せだな〜と胸が熱くなりました。

それに、練習中、指揮のムニエール氏はどんなに「行き詰まっても」決して合唱団を「ガキ扱い」しなかった。「なんで何回言っても出来ないのだ、おまえらはダメだ」のようなことは絶対言わない。そのやり方は一緒に仕事をしていて勉強になりました。

練習の間、出来ない事がたくさんあって、カタストロフ状態042.gifとみんなが感じても、「オーケー、やり直すぞ!もっとよく聴けよ!」と、上手く入らなかったフレーズの入りの、「第一音」を四声部(たまに五声、六声になる)で出させ、その音節だけ何度も取り直す練習をし、和声ごとにハモるまでこつこつ作ってゆき、そのために貴重な5分を費やしても確実に出来る事を増やして行くというやり方でした。

「合唱なんて!(ケッ!)」

と、器楽の学生はみんな思っています(わたしも思っていた)。
そんな時間あったら自分の楽器練習したい…という焦りのに対し、あえて「悠久の時間、永遠の休息、レクイエム、エテルナム」を選んだ所もすごいけれど、デュルフレはフランス式ハーモニーの複雑さでは完全に他のレクイエムを凌駕しています。歌うのは至難の業。(その音を読み取るのも難しいが、対位法の流れの中で、各所の和音のコンセプトを担うひとつの音として歌うのが。)必修の学生合唱の場合、それが「専門でもない歌で、難しいのを勉強したくない!」とならないかどうか、そのあたりが賭けだと思います。

しかし、当日電車に乗って到着した夫と娘によると、偶然同じ車両に、この演奏会で歌う学生たちもグループで乗っていて、

「あのさ!俺が死んだらこのくらいのレクイエムやって欲しいよな!他のレクイエム目じゃないよな!」

とか言って盛り上がっていたそうで…
指揮者に伝えたら、少し嬉しかったみたいです。043.gif

次のコンサートは同じ曲で11月20日。

つぎはもっと上手くやりたい、とみんな思ってそうな演奏会後でした。

(演奏会当日はさすがに余裕が無くて写真はなしですあしからず)

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035.gif
The concert has been a good one!

The church was confortably warmed thanks to the system of delayed hot air pulsing during three hours.

In addition to the shool choir of the Mons Conservatory, the singers of the local choir were there. Eighty singers in all!

Though the rehearsals and the organisation in general made us worry quite a bit for the realisation of the day, it went well.

The audience downstairs appreciated the velvet like harmony in the mystic acoustic of the place.

Often, they tell me that I am not quite cheerful when I greet the audience from the balcony at the end of the concert. Maybe because I am still thinking about the thing which did not went in the way I wanted or I am not sure of how it sounded like, downstairs.

Denis, the conductor showed me with a hand gesture after their greeting the audience.
I am far away to give a bow...people look up...
They clap, but then, this time I heard the sound I have never received:

The students were clapping with their feet!!

It must be their habit of the orchestra, they don't clap with the hands as they normally hold their instruments.

The loud clapping on the wooden podiums echoed in the big stone church ....

I was moved, surprisingly!012.gif

Whistling goes as well...

My God! That was a nice end of the hard job!

What I liked, was also the way Denis worked.
He never scowled his chorists.
He will say, 'Ok, let's re-do that! This time you listen more carefully!!'
And they work out the harmony, taking syllable by syllable, making sure that the verticale harmony is pin point correct.

Patient work!

The Coservatory instrumental students all think,

'The choir! What's that?'
as I myself thought when I was a student.
We want to put the most time to play our instruments!
They feel 'we have no time to sing' , Denis has chosen to sing 'the eternity(requiem, eternum)'.
Well done... and this Requiem is a complex of the French Impressionistic harmony.
They could, in the first place, think 'I can't learn such a thing, no time, and I am not a singer!', discouraged...

My husband and our daugther took a train to join us before the concert, and they shared the same carrige with a group of students coming to sing the Requiem.
Apparently, one said

'Oh I wouldn't mind THAT Requiem to be sung at my funerals! No comparison with the other Requiems! It's quite the best.'

and they were agreeing.
We told Denis, who might have been releaved...

Next concert, same program, on the 20th of November.
We all felt wanting to do better still!!!

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by momoyokokubu | 2010-10-19 00:00 | 鍵盤楽器