おるがにすと・クロニクル Chronicle of an Organist

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フレスコバルディのカンツォーナ|Frescobaldi's Canzona

035.gifEnglish version below035.gif

ジロラモ・フレスコバルディのカンツォーナのレッスン。

長い音で始まるテーマが、4声それぞれずれながら入ってくる出だし。
でだしがむずかしい。
音が少ないし、一つの音が3秒ぐらい続く所で音楽が行き場を探すように急に停滞しないようにしなければいけない。オルガンは指で押しているだけで音が続くので、途中でふと集中力が途切れ、無目的になるのだ。

休符のところでは「音楽のないところにある音楽」が、その無音の隙間を生き生きと表現しなければいけない。

音がある部分の裏に、強烈な心拍の感覚が隠れている。
楽譜を見ると

どく、どく、どく

脈打っているのが見える。

それを見つけてしまえれば音楽は勝手に流れて行く、流れを止めないように、対位法が勝手に動き出したら、ほとばしり出るように。

ほとばしる音のつぶつぶを手の平が軽く支えて、鍵盤が必要としているだけの重さをそれぞれの指が加え、解き放ち、その連鎖でカンツォーナは歌いだす。

これが
フレスコバルディを弾く秘密だよ!

という1時間のレッスンだったのだけれど

言うのは簡単だけどぉ〜

というようなものではあります025.gif

でも、普通に「きれいに」無機質に全部の音を弾いた時と
上記のポリフォニー奏法で弾いた時と

「ぜんぜんちがう!」

ということはみんな「耳では」わかる。
耳だけが頼れるのだ。
(さらには音を想像できる耳、無音状態でフンフンフ〜ン060.gifとひとりで音楽を思っているときの耳)

音楽は、耳で、耳で、耳で、練習するだけです。
耳が「これでいい」というまで、練習するだけです。

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A lesson on the Frescobaldi's Canzona on the organ.

A note of long value starts the theme.
Entries by the other voices follow.

The beginning is the most difficult part to play in this kind of music.

How to play the long note ?
On the organ a finger has pressed one note, and it continues... but it sounds lost, if the 'during the note' does not breathe.

And how to play silence ?
Great continuity of heartbeating behind the music makes the silence speak.

All that, supported by a pair of good palms, weighing the just weight of each key, fingers press and release to let the Canzona flow.

It sings!
The end of today's lesson029.gif


Easy to say, difficult to do026.gif?

Then, when I demonstrate two versions:
1. played properly but completely straightforward
2. played delicately in the polyphonic manner

...why EVERYONE knows which one is the good one?

Yes, your ears!
Ears are the secret arm that we possess.
We can only depend on our ears!
(And your inner ears, to go farther...)


Go on, until your ears tell you 'that's good'.


035.gif
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by momoyokokubu | 2010-10-08 03:19 | 鍵盤楽器